リピート率

私たちにとってみれば、「お客様が来店される」というのは日常のことです。
ですが、お客様が実際に初めてサロンにご来店されるまでには、
その店を調べたり、スケジュールを調整したり、いろいろな行動を起こされています。
ですから、普通に考えれば一度行ったお店を変えたりはしないものです。

では、お客様がリピートされない理由は何でしょうか。
また、美容室ジプシーになったことがある方なら、お分かりだと思います。
本来ならば楽しいはずの美容室も、初めてだと、
自分と自分の髪をいろいろ分かってもらわなければなりません。
だから、100%の気に入り具合じゃなかったとしても、
他に探すのが面倒くさいから行っている、お客様もいらっしゃると思います。
お客様をそのような立場にさせないためにも
お客様との共通認識を増やしリピート率を向上させましょう。
ひとりのお客様を失うことはサロンにとって大きな問題です。
新しくひとりのお客様を集めることより、
今来てくださっているお客様にきちんと向き合うことを大切にしましょう。


リピートの本質

リピートされるのは、サロンや施術者に対して、お客様からの満足感や期待感があるからですよね。満足感というのは、施術直後だけに感じるものではなく、帰宅後も次の日の朝も、次回のご来店まで続くものです。特にまつげエクステやネイルなどは、一目で変化が分かるものですから、その場の満足感が得られやすい手技です。
にもかかわらず、リピートが思ったより少ないのは、直後の満足感だけで終わっていることが考えられます。

それは、エクステやパーマが取れていくときの様子が想像と違っている場合や、思ったほど周りからの評判がよくなかったときや、施術直後には気づかなかったけど、徐々に施術のアラが見えてきてしまったときなどに満足感はなくなっていきます。次回のご来店までに持続する満足感がなければリピートは難しくなります。そこが飲食などとは違う点なんですよね。

アントスは旧中山道という通りに面した人通りの多い場所に位置しているため比較的飛込みのお客様が多い方です。飛び込みのお客様の共通点として、「今すぐにつけたい」という、こだわりは「サロン」ではなく、「今」という方が多いですが、中には、今通っているサロンがいかにダメかというお話を滔々とされる方もいらっしゃいます。
お客様のお話をお聞きしていると、つけているエクステがオーダー通りではないことは置いておいて、施術に対する誤解がとても多いことに驚きます。
お気に召さないことだらけのご様子で、技術、デザイン、接客、カウンセリング、インテリア、スタッフなどに対するご意見をお聞きしていると、自店でも同じことが起こっているかもしれないと冷や汗が出ることが多いです。だって、そのお客様はアントスに飛び込む前に、そのサロンに通われていたんですものね。
カウンセリングでは現状の不満を解決できるようにしていきますが、それだけではなかなかリピートしていただけなかったりします。
リピートをしやすくするために、まつげエクステでしたら、リペア価格を設定するサロンもありますが、注意が必要になりますよね。
リピートされる理由もされない理由も、低価格でのお直しというフィルターがかかることによって、本質が見えづらくなってきます。
お得感を感じていただけるような料金設定は大切ですが、3週間後にもしリピートしていただけない理由があるとしたら何かを常に考え、その理由をお客様に感じさせることがないように、未然防止をすることが大切ですね。
【まつげデザイン講座】 や【単価&リピート率アップのためのカウンセリング講座】 でいつもお話していることです。3週間持続する満足感があれば、次回は期待感とともにご来店されます。常にその連続で、新規のお客様が顧客様になっていくわけです。もちろん、通うサイクルはお客様によってそれぞれ違います。エクステが全部取れて時間も取れたら来られるお客様もいらっしゃいますし、イベントごとに来られるお客様もいらっしゃいます。
ですが、サロンの売上は「2割の優良顧客で8割の売上を作っていく」ものです。リピートの本質を常に見極め、お客様をお見送りしてしまったら、もうこれが最後かもしれないという危機感を持って、臨みたいと思います。

Point

  • 施術に対する誤解を解消する。
  • カウンセリングで現状の不満を解決できるように。
  • 低価格でのお直しというフィルターがかかることによって、本質が見えづらくなるので注意。
  • 3週間持続する満足感があれば、次回は期待感とともにご来店される。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
・販促や経営を中心に学びたい方
・オーナーとしてサロンを立ち上げたい方その他のコースはこちら

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「悩みの的確解決」こそ
リピートされる本質

そこに行かないと手に入らない価値があれば、自然にお客様や生徒さんは足を運んでくれます。「場所が悪いから」、「景気が悪いから」、「業界不振だから」など、できない理由をあげたらキリがありませんよね。ですが、場所も、景気も、業界も、何もかも悪くても、おかまいなしに人が集まっているサロンやスクールはあります。「集めようとしなくても集まってしまう」。

ブランディング構築がきちんと機能していれば、小さなサロンやスクールだったら十分やっていけます。構築がしっかりしていて、きちんと機能していれば、です。
通商産業省によると年間約2万件、毎日55件のお店が。クローズになっているそうです。起業するのは簡単ですが、経営し続けるのは大変な時代ですね。
ですが、地方の小さなサロンやスクールが経営し続けるには、そんなにたくさんのお客様や生徒さんは必要ありません。
リピートされる本質は、どんな時代にも、どんな業種にも、「行かざるを得ない状況」が必ずありますので、それをどこよりも早く見つけ、形にし、見つけてもらうことです。
大手がモタモタしている間に、さくっと作ってしまえるのが、小さなサロンやスクールのいいところです。まつげで言うと、まつげが減っても、どうしてもエクステを止められない方がいらっしゃいますが、止められない代わりにお店を替えて続ける選択をされます。
お店替えで来られたお客様にどういう経緯でたどり着いたのかをお聞きすると、自店の進む方向性や磨くべきポイントも見えてきます。また、まつげカールは手術する前に、試したい美容施術として、選ぶ方が少なからずいます。「ただ均一に上げる」だけの施術ではなく、まつげの悩みに応じた施術ができることが重要になります。そう、髪で言えば、縮毛矯正やかつらのような感じでしょうか。他店では手に負えなかった剛毛逆まつげの方などは。想像以上に多いものです。

結局のところ、まつげ美容はコンプレックスビジネスであり、的確に悩みを解決してくれるサロンであるかどうかが勝敗の分かれ目だと考えています。
「少ない」「短い」「下向き」「逆まつげ」だけでなく、「太い」「長い」「上向き」なども悩みであるお客様にも対応できると、一気にお客様は増えます。そう、胸が小さいだけが悩みではなく、大きい人もそれなりの悩みがあるというのと同じです。大きな胸の人がかっこよく洋服を着ようと思うと、ある程度洋服が限定されてしまいますが、そういうお洋服ばかり集めたセレクトショップだったら、大きな胸の人は自然に集まるようになります。小さな胸の人はパットを入れればいいですが、巨乳の人は押さえつけるのも限界がありますものね。そんなうらやましい苦労はしたことがないし、今後もその予定がないから分かりません。

アントスでは、数年前から、うらやましい「巨乳=剛毛まつげ」のお客様が増えました。ええ、どこにも行くところがないからリピートしてくださっています。剛毛だったり、逆まつげだったり、というのは、もはやコンプレックスでも何でもないですよ。まつげが生えている限り、できるおしゃれはたくさんあります。
お住まいをお聞きすると、施術時間より移動時間の方が長いお客様が多くなり、美しい状態が1日でも長く持つような施術を追求していく必要性を感じています。

Point

  • 「行かざるを得ない状況」をどこよりも早く見つけ、形にし、お客様に見つけてもらうこと。
  • お店替えで来られたお客様にどういう経緯でたどり着いたのかをお聞きすると、自店の進む方向性や磨くべきポイントが見えてくる。
  • まつげ美容はコンプレックスビジネス。的確に悩みを解決してくれるサロンであるかどうかが勝敗の分かれ目。
  • 一般的な長所「太い」「長い」「上向き」にもそれなりの悩みがあり、適した施術ができることが重要。
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リピート率を上げる超簡単なこと

リピート率を限りなく100%に近づけていくためには、どれだけ濃いファンを作るかがポイントになってきます。サロンに初めてご来店されたお客様に、再来店していただくためには、「こんな雰囲気だと思わなかった」、「こんな人だと思わなかった」、「こんな風になると思わなかった」などという、「こんなはずじゃなかった」をどれだけなくすかが大切ですね。

すごく簡単ですよね。そう、お客様が事前に持っているサロンやスタッフへの印象と、実際に持った印象とのギャップをなくせばいいんですよね。

2回目や3回目のご来店につながりにくいのでしたら、がっかりの方が大きいのでしょうし、確実につながって行っているのでしたら、「思った通り」や「思った以上」という印象を持っていただいたということです。

経営者の方でしたら、ブログなどで顔出しできるのでしたら、した方がいいですね。サロンやスクールを経営していて、顔出ししないというのはマイナス部分が大きくなります。私も最初は自分の顔出しにものすごく抵抗を感じましたが、経営者が自分を何者か教えないというのは、実在するサロン経営をしている以上、マイナスでしかないと判断しました。私の顔がイヤとか、あの笑顔ウザイとか思う人には、無理にお願いして来ていただく必要のないことですものね。ちょっとヘコみますが・・・。

情報を公開しないというのは、それだけ閉鎖的な人やお店だというように取られてしまってもしかたないです。「お客様にわざわざお越しいただく」という気持ちがベースにあれば、顔出しにそこまで抵抗はないと思います。
「実物以上の写真(いわゆる奇跡の1枚というヤツです・笑)をどう思いますか」というご質問をときどきいただきますが、実際にお会いしたときに、それをネタにしたらいいんじゃないですかね。もちろん、絶対に顔出しは必要かと言われれば、絶対ではありません。ですが、集客のハードルが高くなることだけは間違いないです。

顔出しって、経営者の腹ひとつですぐにできる、超簡単リピート率を上げる方法です。集客の入り口での情報は、公開されている方が集まりやすく、定着しやすいです。
これは、最初に書いた「こんなはずじゃなかった」ということを大幅に軽減できるからです。また、サロン内の様子も、なるべく公開するといいですね。どんなベッドで施術が受けられるのかや、サロンの全体的な雰囲気などは、事前に確認しておきたいものです。

アントスにはベッドと電動リクライニングソファの両方がありますが、坐骨神経痛の方はソファはムリですし、(ソファもほぼフラットな状態になるのですが、坐骨神経痛や痔などを患っていらっしゃる方は、やはりベッドの方がいいとおっしゃるお客様が多いです)。妊婦さんや腰痛などをお持ちの方は、ソファの方が喜ばれます。他の人の目を気にしなくてよい個室を希望されるお客様もいらっしゃれば、施術者と二人っきりになってしまう個室に抵抗がある方もいらっしゃいます。

また、狭いところや暗い場所が苦手で、開放的な空間を好まれる方もいらっしゃいます。
ご来店前に、お客様に選択肢を与えて差し上げると、取りあえず的なご来店ではなく、顧客様として通ってくださる前提でのご来店となることが多いです。

公開できる情報はなるべく多い方が、お客様にとってもサロン側にとってもいいですね。

Point

  • お客様が事前に持っているサロンやスタッフへの印象と、実際に持った印象とのギャップをなくす。
  • 経営者の方はできればブログなどで顔出しをした方がいい。
  • 事前に確認できるよう、サロン内の様子等公開できる情報はなるべく多い方がいい。
  • ご来店前に、お客様に選択肢を与えて差し上げる。
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リピートされる前提の集客

店頭パンフで見つけてくださったり、お得意様がお知り合いをご紹介くださったり、いろんな経緯で新しいお客様と出会うことができます。いろんな入口があっても共通しているのは、「常に探しているお客様がいる」ということです。探している度合いの強弱は多少波があっても、お勤め先やママ友達、お知り合いなどがキレイなまつげをされていると、途端にスイッチが入るのが女性です。なので、HPやブログでなくても、お客様がおひとりいらっしゃれば、施術後のご様子はどなたかの目に触れますので、自然にご紹介いただけたりするものです。

以前、あるお客様が、すごくきれいなまつげをされている同僚を見つけて「どこでつけているの?」と聞くと、「3週間に1度、アントスで♪」と返って来て、「あら、私と一緒」と、がぜん火がつき、リペアの頻度を上げてくださったこともありました(*^_^*)。
大宮は激安市場なので、アントスはそんなにたくさんのご新規様が押し寄せることはありませんが、それでも安全性や持続性、美しさなどに対する要求度が高いお客様がご来店されます。

「試しに行ってみる」というより、「通う前提」でお越しくださいます。これってすごく大切だと思っています。同じ集客でも、「お試し」で来られるのか、「通う前提」でお越しになるのかでは、リピート率が全く違ってきます。お試し戦略で集客するのなら、試してみたいとお考えになるお客様が望む情報(画像や文章)を知り、事前に提供することが大切です。「お試し」のお客様と「通う前提」のお客様とでは、欲している情報の種類と深さが違います。「お試し」のお客様に対しては、次回につなげるために、お金以外の関係をお客様と持つことが重要ですね。価格競争は同価格帯の中で行われますから。ですので、ご来店されてからがものすごく大切です。

アントスにももちろん、お試しメニューや価格はあります。ですが、どのメニューにされるのかで、リピート率が顕著に変わってきます。これに関しては、【単価&リピート率アップのためのカウンセリング講座】 や【小さなサロンのブランディング講座】 でいつもお話しさせていただいていますね。
新規のお客様を集めるブログだったとしても、新規のお客様だけのことを書いていたら、「お試しの人が行くサロン」というような印象になります。
先日新規のお客様から、「リピートされていることがちゃんと分かるブログ を読んで、安心して来ました」とご来店理由をお聞きしました。
集客はただ集めるだけでなく、集めるときに、次にどうつなげていくかを考えて集めることが大切です。それが前提でできていると、後が結構楽ですし、余計な時間とお金と気を遣わなくて済みます。【集客できるサロンブログの作り方講座】 や【まつげフォト講座】 でいつもお話ししていますね。

外部環境を整えてお客様がいらしてくださっても、思ったほどリピートされていない現状がもしあるのでしたら、入口の考え方を変えた方がいいですね。せっかく素晴らしい施術や接客スキルを持っていても、それを評価してくださるお客様にお越しいただき、評価されたいように評価されなければ、次にはつながりません。
3回は来てもらえるけど、それ以降は続けてくださるお客様が激減してしまうのは、想像していたのと違っていたり、施術後の展開に未然防止が足りなかったり、提案がマンネリで先が見えてしまったり、などが考えられます。

Point

  • 常に探しているお客様がいる。
  • 「お試し」で来られるのか、「通う前提」でお越しになるのかでは、リピート率が全く異なる。
  • お試し戦略で集客するのなら、試してみたいとお考えになるお客様が望む情報を知り、事前に提供することが大切。
  • 集客はただ集めるだけでなく、次にどうつなげていくかを考えて集めることが大切。
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リピートされない場合はお客様から見た施術スキルに原因があります

リピートされない大きな理由は、施術をはじめとするサービスと価格が見合わないからです。
クレームは、目の前や電話やメールで言われることばかりではありません。と言いますか、直に行動される場合はまずありません。「行かなくなる」という行為で示すことがほとんどです。

特に、まつげやネイルのような美容手技の場合、サロンを出るときに笑顔でお帰りになったからといっても、その後の持続性はもちろん、周りからの評判までもリピート率に影響します。お客様が大切にされていることの優先順位が分かっていないと、そのお客様のご要望には応えられません。また、お客様はプロではありませんから、安全性と持続性、美しさを一致させることの難しさをお分りにはなりません。
ですが、それを力説しても、お客様が望んでいらっしゃることと同じとは限りません。
そのお客様が大切にしていることが分からないと「こんなはずじゃなかった」というクレームになるのです。
そして、ほとんどのお客様は施術のやり直しをさせずに、そのまま無言でお帰りになります。

私が行っているネイルサロンの同意書には、「ご要望と違う場合は、必ず、その場ですぐにお申し付けください」と記載されています。 
そして、「もういいよ」というくらい、いちいち「これで大丈夫ですか?」とジェルの色合わせやストーンやホロの位置などを確認してくださいます。
まつげはこれが非常にできにくい施術です。ですから、カウンセリングはとても重要なのです。
もっと言えば、ご予約の電話を取ったときから、カウンセリングは既に始まっていますから、ご予約カードの記載事項や朝のカルテの読み合わせが重要になるわけです。
一昨年夏からスタートしている「まつげドック」 は、強い接着剤に頼らず、現在使用している日本製医療用グレードの接着剤のままエクステやカールの持ちをよくすること、お客様のまつげの健康維持を責任持って管理することを目的としています。
2年経ってみて、お客様自身も、私たちも、まつげの健康状態に、これほどの影響があるのかと実感しています。中には「2年前と比べて、まつげの調子がとてもよくなった」と、きちんと言葉に表してくださるお客様もいらっしゃいます。
まつげドックは99%以上のお客様にオーダーされ続けていますので、その効果を実感していただけているのだと考えます。
そう、記事タイトル通り、リピートされるかどうかは、お客様から見た「施術スキル=結果」に原因があると考えています。
また、お客様単価も同様だと考えています。
接客スキルも関係しますが、商品である施術スキルに問題があれば、お客様満足度や期待度は減っていきます。
「お客様単価が高いのはお客様満足度や期待度も高いから」というのは、特にこの業種に限ったことでなく、社会共通の原理ですよね。
常に意識すべき点だと考えます。

Point

  • その後の持続性はもちろん、周りからの評判までもリピート率に影響。
  • リピートされるかどうかは、お客様から見た「施術スキル=結果」に原因がある。
  • 社会共通の原理「お客様単価が高いのはお客様満足度や期待度も高いから」を常に意識する。
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「リピートされない=
無言のクレーム」と認識する

リピートの頻度はお客様それぞれですが、その頻度は施術を受ける理由に起因しています。
「まつげエクステがなくてはならないもの」の方は、次回の予約を必ず入れて、10日~3週間のスパンで通われます。
旅行や結婚式などのイベントのためだったり、気分をあげたいからだったり、という理由でお越しになるお客様の来店頻度は低いですが、

「メンテナンス」という発想がなく、「自分を変えるための大切な場所」として、認識してくださっています。
「リピートされない=無言のクレーム」と認識することはとても大切なのではないかと思います。
日本人は自分の意図する結果にならなくても、それに対して面と向かって抗議をする人はほとんどいません。
「ちょっと思ったのと違うんだけど、言うのもめんどうくさいし・・・ 次は来ないかな」と思うことはありませんか。クレームは「怒り狂っている状態でサロンに抗議する状態」を指すものばかりではありません。と言うか、そんなことほとんどの方が経験ないと思います。

そんなことにならないために、カウンセリングや施術、アフターなど、細心の注意を払っていますよね。
リピート率を上げるために必要なことは、お客様と技術者がお互いの共通認識をいくつ持てるかということです。
例えば、よくあるのが「自然な感じにしてください」というオーダーの、「自然に」の定義がお客様と技術者の間に隔たりがあると、「こんなはずじゃなかった」という結果になります。

「こんなはずじゃなかった」にならないためには、いろいろ見せないというのもひとつの手だそうです。
例えば、通販で返品率が一番少ないのは、ラジオショッピングだそうです。音声だけの説明でイメージして購入するわけですから、「多少思ったのと違う」と感じても、現物を見たわけでないので、「しかたないな」となりやすかったり、最初からあまり見た目は気にしない人が注文するので、キャンセルが少ないということらしいです。

美容サロンを経営するに当たって、見た目を気にしないというのはまずなしですよね。
それでも以前は、お見本帳もなく、目元のイラストを見せて、本数を決めて、まつげの施術に入っているサロンも多かったと思います。
今でも似たようなことはあります。お店替えで来られたお客様に、「こちらの写真は分かりやすいですね~」と言われたり、「本装着の前に、試し付けを行って、カールや長さを確認していただけます」と伝えると「えっ、そんなことまでしていただけるんですか!」とかなり驚かれます。
ラジオショッピングのように、明確なイメージさせるものを最初にお客様に与えないのは一種のクレーム回避になりえますが、今時そんなことやっていたらサロンの在り方が問われますよね。
しかも、まずリピートされることはないと思います。
いくらお安くても、自分の希望が細かく伝えられないサロンには、足が遠のいていくものです。日本人は元来細かいですから・・・。

ですから、「お客様が○○になりたい」と、明確に提示しやすい環境を整えることが大切です。サロンにお見本帳がなくてはならない理由ですね。
試し付けも、まつげサロンのスタンダードになると、無言のクレーム(不来店)が少なくなるのではないかと考えます。
初めてのお客様でなくても、ずっとリピートされているお客様でも、ちょっと足が遠のいている方の、リピートされない理由は全て把握できません。
呼び戻しキャンペーンやメルマガを送っても、無反応な結果の原因はずっと分からないままです。

お客様と技術者のお互いで、共通認識になるものとして、ネイルのサンプル、レストランの写真入りメニュー表などのように、まつげはお見本帳やデザイン比較表があると認識の確認がしやすいですね。
共通認識がない状態では、共通言語を使って話せません。これは、お客様にとっても、サロン側にとっても、非常につらいことじゃないかと思うんですよね。
例えば、お客様に「太いエクステをこんな細いまつげにつけたら、まつげがなくなります」とお伝えしても、お客様が聞いてくれないというのは、お客様とサロン双方に、「まつげの美しさや健康」に対して共通認識がなく、「ケア」という共通言語もないからです。
会話が成り立っていないはずなんですよね。結果、リピートされることが少なかったり、リピートされていても、なんか違和感を感じるものです。
お客様との共通認識は、「無言のクレームを出さないために常に確認し合う場=カウンセリング」を磨き続けることです。
お客様との共通認識が増え、きちんと回り始めると、商材や物販商品を選んで思ったほどオーダーされなかったという失敗も防げます。

Point

  • リピート率を上げるために必要なことは、お客様と技術者がお互いの共通認識をいくつ持てるかということ。
  • いくらお安くても、自分の希望が細かく伝えられないサロンには、足が遠のいていく。
  • 「お客様が○○になりたい」と、明確に提示しやすい環境を整えることが大切。
  • お客様との共通認識は、「無言のクレームを出さないために常に確認し合う場=カウンセリング」を磨き続けること。
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リピートされるカウンセリング力をつけるには的確な報連相の徹底から

スタッフ に注意することのひとつに「報連相の徹底」があります。
 
報連相のしかたでその人の能力の大半は分かりますし、この仕事に就いて報連相が的確にできることと、お客様とのカウンセリングがスムーズに行くことが、非常にリンクしていることに気づきまます。おつきあいする業者の中でも、「社内で報告連絡相談ができていないんだろうな~」と感じるところとは自然に疎遠になっていきます。

言うまでもなく、報連相はビジネスの基本ですが、その本質は、「自分が伝えたいことを伝えるのではなく、相手が知りたいことを伝えること」です。カウンセリングと同じですね。
報連相には必ず相手があり、その相手はそのときどきによって違います。ですから、同じ伝え方であるはずがありません。事実は同じでも伝える内容も、タイミングも、方法も、違うのが当たり前です。
たとえば、表現方法。まつげカールのロッドを発注する際、「○○のロッドは多めに注文しておいた方がいいと思います」なんて言われると「多めってどんだけ? 何個? 先月は何個? 前年同月は?」と聞かなければなりません。忙しいときにこれをやられると、「誰だ! 直属の上司は? 私か・・・」になります(^▽^;)
お客様の前でも、必ずやらかしているはずなんですよね。「多めに」「少し」「とても」「いっぱい」「かなり」・・・。もちろん、お客様の「多めに」と、カウンセリングをする人間の「多めに」という感覚が一致していれば問題ありません。「○本」とお伝えしても分からないお客様も、たくさんいらっしゃいますしね。

相手が欲しがっている情報を、相手が分かるような表現と方法とタイミングで伝える。

これが理解できていないと、あらゆる場面で質問攻めに合うか、大切な仕事を任せてもらえないか、人と関わる仕事はムリ、になっていきます。カウンセリング時の提案はとても大切です。大切ですが、それはお客様への的確な報連相が前提です。リピートされない原因は、カウンセリング時の提案力ではなく、普段の報連相力がまずいということも十分あり得ます。

Point

  • 報連相の本質は「自分が伝えたいことを伝えるのではなく、相手が知りたいことを伝えること」。
  • 相手が欲しがっている情報を、相手が分かるような表現と方法とタイミングで伝える。
  • カウンセリング時の提案はとても大切です。大切ですが、それはお客様への的確な報連相が前提。
  • リピートされない原因は、カウンセリング時の提案力ではなく、普段の報連相力がまずいということもあり得る。
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サロンもスクールも
結果が見えると継続される

サロンやスクール、教室が健全な経営が行えるかどうかは、いかにリピートされるかが重要です。新規のお客様や生徒さんを獲得することも、もちろん大切ですが、常に新規を追っかけなければならない状況になると、しんどい時間とお金のつかい方になります。また、最も怖いと思うのが、定着が悪いサロンやスクール、教室には、言葉で言い表せない独特の雰囲気が沁みつきます。

昔、エステの師匠から、「サロンに変な色や匂いがつかないようにね」と言われたことを思い出します。
「次回もまた来店したい」、「他の授業も受けてみたい」と常に思っていただくためには、まだ見えていない結果をどう見せて行くのか、そのために今最優先で何をするのかを理解していただくこと、これはお客様であっても、生徒さんであっても、同じですね。
お客様でしたら、リピート率や来店頻度が上がれば、1年間にお支払いくださる金額は自然に上がります。お客様単価が上げられなくても、1ヶ月に1回ご来店されるお客様が、3週間に1回の頻度になると、年間5回多くご来店していただけます。単価1万円だったとして、5回で5万円、100人のお客様になれば、500万円のアップができてしまいます。1人100人のお客様を持つスタッフが3人いれば、1500万円の売上増になります。しかも、ご来店頻度が上がる本質は、「お客様満足度が上がっている」ということなんですよね。
「お客様、どうぞお願いですから、1ヶ月後のご来店を、3週間後にしていただくことはできませんでしょうか」と土下座営業しているわけではなく、「その方がメリットがある」とお客様ご自身がお感じになれば、自然にそのようにされます。
また、アントス では、オープン以来、メンバーシップを導入していますが、毎年の更新時に、別途費用がかかっても、ご継続いただくお客様がほとんどです
お客様との人間関係がしっかりできていることが大前提になりますので、「この人は私自身にメリットのある提案しかしないから安心」とご判断くだされば、ご来店頻度も、メンバー制も、二つ返事でそのようになっていきます。

スクールや教室経営も同じです。
お客様や生徒さんにとって、常に関わりを持ち続けたいと思える、魅力あふれるスクールや教室であるためには、サロン経営と同じ考え方でいいと思います。
ですが、気をつけなければならないのが、生徒を輩出すればするほど、自分の首をしめていくのが、「教えるしごと」です。市場の規模や地域性なども大きく関係しますが、同地区で競合を増やしてしまい、サロンのお客様を減らすことにつながっていく可能性もあることを忘れないようにしないといけないですね。

「ウチは市場規模が小さいから、スクールはしない」ときっぱり言い切る同業者の方もいますし、「途中で自分のサロンのお客様を減らすことに気付き、スクールはやめた」という知人もいます
「商圏がかぶらない、県外の人のみ入校を受け入れている」という賢明な方もいます。スクール色が濃くなればなるほど、サロンのお客様は来づらくなります。先述した色や匂いがつくとはそういうことも含みます。サロンとスクールが併設の場合、気をつけなければならない部分ですね。私も、いつも気をつけなければならないと思っていることです。

スクールや教室の場合、生徒さんが成長するに連れて、掲げる目標はどんどん大きくなっていくものです。その目標が常に追っかけられる環境を、教える側がいかに作れるかが継続率に関わってきます。サロンのお客様もそうですよね。ひとつのメニューが気に入っていただけると、他のメニューも自然にオーダーくださいますよね。

お客様の方で「このサロンで施術した後、どうなっているか」が見えているからです。入り口でどうなりたいのかが常に分かるようにしてあげれば、ずっと関係は続きます。これは、お客様や生徒さんだけでなく、スタッフも、友達も、家族も、同じじゃないですかね。

Point

  • お客様にまだ見えていない結果をどう見せて行くのか、そのために今最優先で何をするのかを理解していただくことが大切。
  • 「メリットがある」とお客様ご自身がお感じになれば、自然にリピートしていただける。
  • 「この人は私自身にメリットのある提案しかしないから安心」というお客様との人間関係をつくる。
  • お客様の方で「このサロンで施術した後、どうなっているか」が見えている。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
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欲しい理由が明確であれば
リピートされる

モノやサービスが売れるためには、欲しい理由が明確でなければならないですね。当たり前のことで恐縮ですが、写真を撮っても、文章を書いても、広告を打っても、イマイチ売れない、人が集まらないのは、買う人の買う理由が絞れていないからです。売りたいモノやサービスが既に市場にあふれている場合は、他との差別化や打ち出し方が不明確だったり、買う側の需要に応えていなかったりすると売れないですよね。

今は一年一昔の時代ですから、一年本気でやって結果が出なければ、考えた方がいいのではないかと思ったりします。いや、1年でも長いかもしれないと最近思うことが多いので、年間計画自体がナンセンスなのかもしれないですね。
小さなサロンだと、半年、もしくは3ヶ月スパンでとらえ、常に軌道修正していくことが大切なのではないかと考えます。売りたいモノやサービスの認知度が低い場合は、売れる市場を探したり、移動したりしなければなりませんが、今のネット社会を考えれば、ニッチな分野でもそれなりにやっていけるんじゃないですかね。実店舗を構えるのなら、その地域でその店だけとか・・・。市場が成熟するとやりやすくなる人もいれば、やりにくい人も出てきます。前者は少数で、後者が大多数だと思います。集客の基本は、顧客化したい方々に、効率よく見つけてもらうことからです。これができていれば、市場の成熟度に関係なく集客できます。

アントスは昨年から今年にかけて、ディープクレンジングやトリートメント、コーティングなどのケアメニューで実感することが多かったです。HPやブログはもちろん、サロン内のメニュー表を分かりやすくしたり、スタッフにも定期的に研修したりすることで、サロン売上の大きな柱となりました。アントスのお客様はリピートされる前提でお越しになる方が多いので、ずっと通い続けていただくためには、まつげへのダメージを最小限にしなければならないんですよね。
事実、40~60代のお客様のまつげは、きちんとサロンケアしていただいていると、エクステやカールを2~5週間に1度施していても、健康状態は良好です。ブログやHPから実際のサロンへ誘導できない場合は、商品に魅力があるなしに関係なく、見つけてもらえていないことが原因です。逆に言えば、商品力としてはイマイチでも、見つけやすい位置に常にあれば、お客様が途切れないサロンになるわけです。もちろん、そこには欲しいと思っていただける明確な理由が分かりやすく存在していることが前提ですが・・・。
理由が分からない場合は、実際のお客様に聞いてみるといいんですよね。初回ご来店のお客様に、足を運んでくださった理由を聞いてみると、「こんなにたくさんの綺麗な画像があるサイトは他にはないし、ていねいに書かれているから、施術もていねいにやってくれそうだと思った」とおっしゃる方が1番多く、「HPとブログが変わらない精度だったから」や「モデルではなく一般のお客様の施術写真だったから」と言われる具体的な方もいらっしゃいます。このようなお客様は間違いなく顧客様になってくださり、浮気されません。
2回目以降の再来店がない場合は、1回目の満足度や期待度が低いからですよね。残念ながら、欲しいものではなかったということです。また、1年以上サロンに通っていただけるお客様の割合が9割を切る場合、そのとき欲しい理由を与えることはできても、お客様に必要性を感じていただくことができなかったということが考えられます。

顧客化とは、顧客となっていただく方々に欲しい理由を与え続け、なくてはならない必要性を感じていただけるようにアプロ―チし続けることです。それを常に明確にし続けることが最も大切な仕事ですね。エクステやカールをスタイリッシュに施術したりするだけでなく、そのお客様の欲しい理由を明確にすることが最優先です。

Point

  • 計画を半年、もしくは3ヶ月スパンでとらえ、常に軌道修正していくことが大切。
  • 集客の基本は、顧客化したい方々に、効率よく見つけてもらうこと。
  • 顧客化とは、顧客となっていただく方々に欲しい理由を与え続け、なくてはならない必要性を感じていただけるようにアプロ―チし続けること。
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