校長挨拶

ご挨拶

校長 中島磨理

アントス・インスティテュートのHPにご訪問くださいまして、どうもありがとうございます。当校に併設されている「まつげ&眉の総合専門店アントス」は、まつげエクステバブルと言われた2007年にオープンいたしました。しかし、それからわずか1年後には価格破壊が進行し、現在は完全な二極化の時代に突入しています。まつげエクステの人気は根強く、今やブライダル時にはもちろん、美意識の高い女性の日常のたしなみとしても、定着いたしました。

まつげエクステが初めてというお客様が大多数だった以前と比べると、既に経験のあるお客様がご来店されることも増えましたので、目の肥えたエクステユーザーをどれだけ集められ、顧客化できるかが、これからのサロン経営の勝敗の鍵と言えます。

また、まつげエクステだけでなく、昨今はまつげパーマブームの再来とも言える現象が起きています。ここ数年でまつげパーマを初めて導入しているサロンもあり、技術やカウンセリングスキルが不十分なまま入客されているのか、アントスでも、毎月多数の他店のまつげパーマの修正を行なっている状況です。まつげパーマも、まつげエクステ同様にサロンの鉄板メニューに育て上げていくためには、ユーザーを満足させるだけのスキルアップが急務であり、他店との圧倒的な差異を示す必要があると言えます。

さらに、今は眉やメンズにも美容ブームが起きています。併設サロンアントスにも、2019年から眉やメンズメニューの導入を行ましたが、エクステバブルの時のような勢いで売上が伸びています。眉スタイリングメニューの導入から1年以上経過しても、同エリアで競合サロンが急増することもなく、高いレベルで売上を更新し続けています。眉メニューのリリースには、他店がすぐに追いつけないよう、1年以上をかけてブランディング構築を行ってきたのが功を奏していると考えます。

現在、美容サロンは増えていく一方で、美容業界全体の売上は減少傾向にあります。パイが減っていくのに競合は増えるという現状を鑑みると、アイリストとして就職できても、年収を増やし続けていくのは並大抵ではありません。ご自身が経営者となれば尚更、地域の中で圧倒的なブランド力を持っていなければ、3年以内に閉店率9割と言われているこの業界で勝ち残っていくのは至難の技でしょう。

私自身は40歳を過ぎて、異業種よりこの業界に参入いたしましたが、美容は「稼げない」「一生低所得」と言われている中で、前職より必ず所得と自由な時間を増やすことを念頭に置き、ブランディングに全力を注いできました。

何も世界一のアイリストやサロンになる必要はないのです。地域でNo.1のアイリストやサロンになればよいのです。そのようなアイリストを自店に増やせばよいのです。そのお客様にとってNo.1であり続ければ、自ずと売上はアップしていきます。

アントス・インスティテュートの最大の強みは、アントスという実店舗が併設され、校長である私自身がワロンワークを通し、未経験入社のスタッフの育成を行い、高単価および高リピート率を実現してきたノウハウをお伝えできることです。

人生は100年時代です。同じ職業で一生を終える方もたくさんいらっしゃるでしょうが、美容が好きなら何歳からでも免許を取って、転職するのもありですし、既に持っているのでしたら、美容師免許を活かさない手はないのではないでしょうか。私自身、15年勤めた会社を退職してサロンをオープンさせた後に、美容師免許が必要という世の中になり、大変な思いをして免許を取得しました。ですが、1度取ってしまえば、「人を美しくする仕事」は何でもできるのが美容師免許です。

アイリストの仕事が好きかどうか分からない、向いているかどうか心配だという声もあるでしょう。生まれた時からアイリストが好きな人はいません。好きになれるよう努力ができるかどうかです。アントス・インスティテュートでは、在校中はもちろんのこと、卒業後も自立自走できるようにサポートして参りますので、ぜひご自身の可能性にかけてみてください。

 

校長インタビュー

受講生の皆様に伝えたいこと、アイリストについてのお考えを校長にお伺いしました。

今注目すべきお客様のニーズについてどうお考えですか?

一昔前のように、「女優やモデルの〇〇さんのようになりたい」というご要望ではなく、お客様ご自身が「自分に似合うもの」を探していることが多くなりました。急速な情報化も手伝って、事前の情報収集も細かくなり、一般的な情報であれば、お客様でも既に持っていますから、アイリストはその上をいく高度で深い知識が必要となっています。「自分に似合うもの」であれば、多少時間とお金がかかっても構わないというお客様を確実に顧客にしていけるアイリストやサロンが勝ち残っていけるでしょう。

メニューで言えば、眉に関するお客様のニーズは計り知れないものがあります。まつげに比べて、眉に行うメイクは工程数が多く、単に化粧を施すだけでなく、切ったり、抜いたり、剃ったりなどの手を加えなければなりません。そもそも、自分にはどんな眉が似合うのかもよく分かっていないお客様が大多数ですので、新たな顧客層を獲得したり、既顧客の満足度や囲い込みを行うには絶好のメニューと言えます。

また、眉メニューは、まつげエクステやまつげパーマのような施術と違って、加齢に伴う視力の問題を回避できますので、息の長いアイリストやサロン経営を目指す方には打ってつけであると言えます。現在、眉のコースも作成中ですので、コロナ問題が落ち着きましたら、リリースしていく予定です。ご興味のある方は、まつげエクステやパーマのみのまつげサロンから、眉も加えて「目元の総合専門店」にリブランディングされることをご検討ください。

受講生に身に付けてほしい受講内容の本質は何ですか?

技術者目線ではなく、自店のお客様目線に立った技術や知識、商材など、どれだけ高品質なものを安定供給できるかが非常に重要です。他店をはじめ、世の中で流行っているからという理由で導入しても、あっという間に価格破壊の波に呑まれ、また新しい技術やメニューを求めて彷徨うことになります。

新しいものを取り入れていくことはとても大切ですが、自店ブランドにしっかり合致させ、自店のお客様にすんなり受け入れてもらえるようにカスタマイズしていくことが重要です。例えば、ボリュームラッシュを新メニューとして導入することが目的になってしまうと、流行が終わってしまえばメニューから消えてしまいます。貧毛のお客様の悩みを解決するためにボリュームラッシュは不可欠な手段であれば、他店のメニューからなくなっても、自店ではずっと人気メニューであり続けられます。

本質を見極めながら、常に更新されていくアイゾーン業界と共にご自身がどのように成長を遂げていくのか、なかなかひとりでは見出すことが難しい部分ですよね。サロン経営を健全に行っていくためには、その基準となるサロンワークの経験が非常に重要です。

当校では、サロンワークで通用する高いレベルの知識・技術・接客のスキルを、在校中にしっかり身に付けられるようなカリキュラムをご用意しています。何度となく、ブームが訪れ、去っていくのを繰り返していくのが美容業界ですが、当校で学んでいただく際には、単に技術や知識を習得していくのではなく、物事の本質を見抜く力も同時に養っていただけるよう配慮しています。

なぜならば、お客様の本質を見抜き、支持され続けられるアイリストでなければ、存在価値がないからです。自分自身に予約が入って初めて、お客様を施術することができるわけで、技術や知識を蓄えたからといって、自然に自分に予約が入るわけではありません。だからこそ、「本質を見抜く力=サロンワークで通用する力」となると考えています。

お客様に対して、最も大切にしていることを教えてください。

アイリストはじめ、美容技能者は施術をすることが大好きですから、技術を追求するあまり、職人になってしまいがちですが、絶対に忘れてならないのが、お客様に対するホスピタリティ精神です。ホスピタリティとは、いわゆるおもてなしや奉仕の精神のことのみを指すのではありません。

お客様から「またこの人にお願いしたい」と思っていただくためには、ご来店時にお客様が既に決めているメニューをそのままこなすより、カウンセリングで相談していただくスタイルで、お客様の思いも寄らない提案をする方がお客様の気持ちは大きく動くのです。

そう、ありきたりのメニューをオーダーして、ありきたりの仕上がりでお客様に必要以上に感動していただくのは非常に難しいですが、メニューのラインナップ自体から他店のそれとは大きく違っていたり、記載されている紹介文や画像などの種類や精度が圧倒的に他店の上を行っていると、web予約の段階で既に感動の準備ができているのです。

実際に来店して、カウンセリングでプロのレクチャーを受けながらのメニュー決定は感動的であり、当然の如く、施術後の仕上がりも格別なものに見えてくるのです。この毎回のお客様とのやりとりの積み重ねが揺るぎない信頼に繋がり、「自分はかけがえのないホスピタリティーに包まれている」と感じていただけるのです。そのように感じていただけているお客様が自分から離れるはずがありません。

これからのアイリストには、技術や知識だけでなく、お客様に真に寄り添い、一緒に過ごす時間をいかに価値あるものにしていくのかが重要です。当校では、併設サロンアントスにて、常に現場のサロンワークを見ることができますので、自然に身に付けていっていただければ幸いです。

中島磨理(ナカシママリ)/ 大学卒業後15年間にわたって、乳幼児用の知育玩具や絵本、教育用DVDなどの企画や営業に携わるかたわら、数少ない女性管理職として社員育成にも貢献。40歳を機に美容の世界へ身を転じる。2007年まつげエクステ&カールサロン「アントス」を大宮にオープン。洗練されたデザイニングとクオリティの高い技術力、まつげ画像の美しさから同業者からも熱い支持を受ける。匠の技を確かめるために、関東圏だけでなく全国から女性が来店するサロンに成長。アイリスト3名で月間売上500万円を達成する。2019年に「まつげ&眉の総合専門店アントス」にリブランディング。まつげと眉の同時施術メニューでお客様の目元の悩みを即解決できるサロンとして若年層からも支持を集める。単独で月間売上AV.250万円を売り上げる50代半ばの現役アイリスト。スクールに関しては、2009年秋の開校以来、500サロンのべ1000名以上の受講生を集める。お客様の悩みを解決するための技術スキルはもちろん、長年の営業経験および研修スキルを基盤に、地域で唯一無二のサロンになるためのブランディング構築やリピート率およびお客様単価をアップさせる本質的なカウンセリングを得意とする。業種を超え、日本のみならず、海外からも受講者が訪れるスクールに成長。只今、眉スクール準備中。コロナ終息後にリリース予定。