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【ブランディング】コロナ禍でお客様層が変わる

スクール併設サロンアントスでは、マスク、フィスシールド、手袋を装着しています。巧緻性の高い施術であるため、手袋を外さざるを得ない箇所もありますが、なるべくお客様の額に触れずにエクステやパーマの施術を行うなどしています。このスタイルだと、アイリストの表情が見えにくいため、眉や目、声、指先の表情が非常に大切です。

 

 

こんにちは。アントス・インスティテュート校長の中島です。コロナ禍の中、当校併設サロンアントスの近隣のまつげサロンが、続々と営業を再開しています。4月中は半分くらいが営業続行、半分くらいが休業という感じでしたが、ゴールデンウィークが明けると、8割くらいが営業を再開しています。美容業は休業要請対象にはなっていませんが、アントスのある埼玉県は、特定警戒都道府県に指定されていますので、現状のような感じが妥当というところだと思います。

 

 

美容の施術は、「密閉」「密集」「密接」の3密中の「密閉」と「密集」は回避できても、「密接」は避けられません。もしかしたら、店舗面積に比べて、ベッドやスタッフ数が多いサロンだと、「密集」回避も難しく、これらを避けるとなると、スタッフの出勤日数を減らしたり(一時的にはできても、今後継続的に行うのは難しいでしょう)、ベッド数そのものを考え直さなければならなくなる可能性があります。

 

 

また、今までは他のお客様の目を気にすることなく、施術が受けられるということで、個室を希望されるお客様がいらっしゃいましたが、コロナ禍では「密閉」が気になり、通気性に富んだ開放的な作りのサロン選びをするお客様が増えるかもしれません。事実、アントスでは、3箇所の窓の開放を行い、施術コーナーに空気が溜まらないようにしていますが、古参のお客様からは「個室だと密閉が気になるからよかった」「窓があるから、随時空気の入れ替えができるのがいいよね」というお声をいただいています。私たちを取り巻く環境や状況が変わると、「今までよいとされてきたことがそうでもない」というように変化していくことに戸惑いがありますが、これからは受け入れて、順応させていくべきところかと思います。

 

 

これから新しく出店される方は、個室ではなく、半個室になるようカーテンで調節できるようにしたり、個室にする際は窓を必ず作るなどして換気がきちんとできていることをアピールする必要があるかもしれません。また、店舗面積に対して、ベッド数やスタッフ数の設定が今までのようなわけにはいかなくなるでしょう。私たちが飲食店を選ぶ際に、なるべく「外のテラス席がいい」、「広い店内で窓の近くがいい」、「隣のテーブルと遠い席がいい」、「地下のお店は選ばないようにしよう」などと考えるのと同じですね。「狭いお店にぎゅうぎゅうに座って、楽しく盛り上がる」というビジネスモデルは考えにくくなったということです。

 

 

まつげのビジネスも、今までのような店舗構造をはじめ、料金体系なども考え直さなければ、経営が成り立ちにくくなってきています。アイリストの求人募集で高給をうたっていたお店がコロナ禍でダンピングを行っていますが、1日10人の入客を行っても、今までと同じ給与が支給できるかというと疑問が残ります。そのような店舗は休業することなく、無休で営業し続けていますので、リブランディングする機会を見失ってしまっているのかもしれません。一旦お店を閉めるというのは売上はストップしますが、実はそれ以上にメリットも大きいのです。

 

 

じっくりと腰を落ち着けて、サイトの構築や新メニューのリサーチ、書類や在庫の整理などをやりながら、サロン経営に必要な業務の取捨選択を行ったり、リブランディングを行ったり、スタッフに必要なスキルの見直しを行う絶好の機会です。一時的に売上を失っても、大きな目で見たときにV字回復をしていけるよう準備をする期間なのです。

 

 

今まで来てくださっていたお客様の約半分〜1/3はご来店されなくなるでしょう。どれだけ、サロンがコロナ対策をしたところで、まつげや眉の美容施術に欲求ではなく、必要性を感じていなければ、私たちの施術は不要不急の最たるものに位置付けられるのは必至です。また、お客様ご本人は「行きたい」と思ってくださっていても、ご家族の中に持病があったり高齢者の方がいたりすると、行くのは避けようということになります。もしかしたら、コロナが原因で職を失ったり、収入が下がってしまったりしている可能性だってあります。

 

 

ご来店されなくなったお客様の分をこれから新規のお客様で穴埋めしていくときに、打ち出した施策がダンピングでは、コロナの第2波や第3波が来たときにどうなるのでしょうか。そもそもダンピングで来られたお客様は、既存のお客様とは客層が違うはずですから、今までサロンに貢献してきてくださった既存のお客様の居心地はどうでしょうか。また、再度、緊急事態宣言が発令されたら、さらに値段を下げるのでしょうか。

 

 

未曾有の出来事で、全てが想定外のことだらけですが、想定内にしていくための戦略はしっかり立てていきたいですね。

 

 

埼玉県さいたま市大宮駅東口徒歩2分 まつげ&眉のスクール「アントス・インスティテュート」でした。

 

 

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