スタッフを育成したい

経験者だけを採用できる環境にあるサロンばかりではありませんから、
経営者もしくは店長などが新人の育成スキルを上げて、
サロンの基準を落とさず、いえ、むしろ上げるくらいになることが
これからのサロンの安定経営の根幹になると言えます。


「本質である」ということ

スタッフ間の共通認識事項を徹底させることはとても重要ですよね。
スタッフ間に認識の違いや意思の疎通ができていないと、サロン内はぎくしゃくします。
「自分がやりにくいから」「こうした方がやりやすい」ということではなく、お客様にとってどうか、という視点が大切ですね。
「それが常に本質である」ということからぶれないようにしたいものです。

大宮にある数多くのまつげサロンの中から、働き場所にアントスを選んでくれた理由の一つに、「本質的である」ことがあげられます。
ですが、本質を追求すると逃げ場がないんですよね。
逃げる必要もないのですが、逃げるという感覚がなく、逃げまくって生きてきた人は身動きができなくなるんですよね。
物事の本質が見抜けるようになると、問題点が浮き上がって見えるようになります。

これが育成の第一歩だと考えます。

他のサロンでは問題となることが、自店では優位に立てる状況を作る、つまり「ステージを選ぶ」や「ステージを作る」ということです。
これは、スタッフ間でも言えることです。
ひとりとして同じ人間はいないし、同じことをしても違った結果になります。
だから、同じ事象に出くわしても見る本質が違う。
そして、ステージも違う。
ピンで立つときは最も輝ける配役で立つ。
いわゆる自分ブランドの構築ですね。
アントスというひとつのステージに上がるときは、それぞれの役割を、それぞれが全うする。
そこにブームが起きる。
ブームを感じてくださっているお客様が集まる。
「アントスがマイブーム」「○○さん(アントスのスタッフ名)がマイブーム」となり、そこに「まつげエクステがマイブーム」は来ない、ということです。
もし、そうなってしまったら、まつげエクステのブームがなくなれば、自分も一緒になくなるということです。
ブームをスタンダードにしていくために、必要な考え方ですし、ツイーザーを握る前に行う、最も大切な研修部分ですね。

「あなたでなければならない理由」が重すぎたら、「あなたにはお得感がある理由」でもいいです。
それがあるスタッフはどんどんお客様がつくし、そうでないスタッフは「誰でもいい」になります。
これをサロンに置き換えると、「どのお店でもいい」になります。
だから、自分自身を含めて、本質を見抜くことがとても大切なのです。

Point

  • 物事の本質を見抜くことがとても大切。
  • 自分ブランドを構築する。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
・販促や経営を中心に学びたい方
・オーナーとしてサロンを立ち上げたい方その他のコースはこちら

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サロン力の本質は末端のスタッフのレベル

スタッフが、「自店が踏襲する技術への確信や自信をつける理由」として、お客様のまつげの健康状態があげられます。
お店替えでご来店されたお客様のまつげを見ると、アントスには絶対にいらっしゃらないまつげの状態の方がいらっしゃいますが、髪の毛、眉、下まつげなどの状態などから、上まつげはそれに応じてフサフサの状態だったのだろうと、予測できる方がほとんどです。
お客様自身も「エクステでまつげが減った」と思われていることが多いです。
エクステでまつげが減ることはありません。
加齢によるまつげの減少以上のスピードでなくなっていくとしたら、それは、使用している商材や技法が原因です。
スタッフに、どんな美辞麗句で自店の素晴らしさを説いても、自店のお客様のまつげの前では薄ら寒いだけですよね。
毛周期を狂わせてしまうような装着を行わないことはもちろんですが、毛周期を狂わせる装着とはどのようなことをいうのか、また、どのような商材や技法を用いれば、そのような結果になってしまうのか、スタッフ全員が理解し、実践できていることが重要です。

他店からのお店替えで来られたお客様に対して、処置の施し方やまつげの復活のさせ方など、対処法をどれだけ知っているか、またどれだけ実践し、結果を出せるかが、これからのサロン力のひとつになります。

そして、これらが経営者やトップレベルの技術者だけでなく、末端のスタッフレベルにまで浸透し、踏襲できていることが、そのサロンの本質的な力です。

施術や接客スキル、価格設定などを決める基準は、末端のスタッフであることが大切です。
新人のデビューの基準は、サロンの「最低基準」ではなく、それがサロンの「基準そのもの」となります。

経験者だけを採用できる環境にあるサロンばかりではありませんから、経営者もしくは店長などが新人の育成スキルを上げて、サロンの基準を落とさず、いえ、むしろ上げるくらいになることが、これからのサロンの安定経営の根幹になると言えます。

Point

  • 自店のお客様のまつげの健康状態こそ、自店の技術への確信や自信となる。
  • サロンの本質的な力とは、末端のスタッフの「基準そのもの」である。
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理論立てたり、系統立てたりする時間

カウンセリングでデザインを決める際に、デザインの説明をすると、お客様はエクステのよさを理解してくださいますが、それだけでは不安が残った状態で施術に入ることになります。
今時、「Cカールはこのような形状で」とか、「DカールはアルファベットのDのような形です」とエクステの見本表をお見せしてデザインを決めることはないと思いますが、「黒目の上辺りが長いデザインはこれです」とか、「目尻が長いデザインはこんな風になります」という説明も、エクステ経験の少ないお客様にはピンと来ません。

ネイルで言えば、「スクエアは四角いです」とか、「オーバルは丸い先端です」と言っているのと同じですね。
そのデザインを自分の目や爪に施した際に、どのように変わるのかをイメージできるように話ができたり、なぜ似合うのかが理論立てて、お客様に分かるように伝えられることが必要です。

カウンセリングとデザインは切っても切れない関係ですし、デザインと技術も同様です。
誰だって、「もっと上手になりたい」、「もっとたくさんのお客様から支持されたい」、「もっと仲間から認められたい」と思っています。

ですが、「どのようにしたら上達するのか」のヒントを拾える環境は少ないですね。
デザインと技術とカウンセリングの全てがリンクし、お客様満足や期待にかえていけるスキルを身につけることが大切です。

オーダーメイドの洋服屋さんは、どんなにデザインや縫製技術が素晴らしくても、お客様のニーズや体型の変化に気付かなければ、お得意様はつきませんよね。
昔、実家の父が懇意にしている仕立て屋さんで礼服を作った時に、「礼服は、今の年齢だと少し大きめの○cmにされた方がいいですよ」と言われ、まだ若かった父は「いつもどおりジャストがいい」と思ったそうですが、数年後の祖父の葬儀の際に、「あのときに大きめを作っておいてよかった」としきりに言っていました。
仕立て屋さんはお酒好きの父のお腹周りがどのくらいで大きくなっていくのか、ドンピシャで予測されていたのでしょう(笑)

まつげエクステも、いつも同じ目的で装着されませんので、そのときどきのご用向きに合うデザインや技法で装着することが必要です。
今の季節などは紫外線や汗の塩害で、まつげにもダメージが出やすいので、まつげに負担がかからないようなご提案も必要になりますよね。

常にいろんなヒントが拾える環境に自分を置いて、理論立てたり、系統立てたりする時間を作ることが大切です。
小さなサロンの経営者は、常にそのような環境をスタッフに用意し続けることが大切ですね。

Point

  • デザインと技術とカウンセリングの全てがリンクし、お客様満足や期待にかえていけるスキルを身につけることが大切。
  • 常にいろんなヒントが拾える環境に自分を置いて、理論立てたり、系統立てたりする時間を作ることが大切。
  • 小さなサロンの経営者は、常に理論立てたり、系統立てたりする時間をスタッフに用意し続けることが大切。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
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スタッフの施術スキルの上げ方

小さなサロンの経営者の大切な仕事のひとつに、スタッフの技術チェックとスキルアップがあります。
お客様がお休みになっているのをよいことに、私自身のリペアでチェックすることもありますし、スタッフどうしでの意見交換で判断することもあります。
「その発言、○○の発見があるからできることだよね~、えらいっ」とか、もちろん、「その発言、自分を守っているだけだよね」というときもあります。
エクステは問題なくても、まつげカールでなかなか合格点が出ないスタッフの場合、先に習得できたエクステを基準に、まつげカールは難しいという話をしたがります。
もし、まつげカールのお客様の方が圧倒的に多いサロンに勤めていたら、デビューできないまま試用期間満了に伴い、お別れになってしまいます。

「人は褒められることによって伸びるのではない」という話をよくします。
褒められたことによって、やる気のスイッチは入るかもしれませんが、一時的なことです。
そして、他力で入ったスイッチは、何度も何度も入っていくうちに効かなくなります。
だから、常日頃から、お客様からのありがとうを励みにするような技術者にはなって欲しくないな~と思っています。
お客様の中には、「ありがとう」と言えない方もいらっしゃいます。
うれしいときに無愛想になる方もいらっしゃいます。
いつもつまらなさそうにしているけど、心中は大喜びしている方もいらっしゃいます。
遅れてきたのに素直に謝れず、不愛想になるお客様もいらっしゃいます。
でも、心では謝っていらっしゃるんですよね。
そうでないと判断するのでしたら、そのお客様を出禁にすればいいだけのことです。
サロン に足を運んでくださるには必ず理由があります。
お越しくださっただけで十分なはずです。
サロンにまで足を運んでいただいて、お金を払っていただいて、「ありがとう」まで言われることに恐怖を覚えることはあっても、それを励みにしてしまうことがどれだけおこがましいことか、と思います。
「ありがとう」を言ってくださるお客様には無意識に好意を抱き、言えないお客様には抱かない、そんな状態になる可能性があります。
人間ですから、自分に好意を寄せてくれていると、分かる人には、自分も好意を抱きます。
ですが、どのようなお客様であっても、ご来店くださったからには、目の前のお客様に全身全霊で接し、目の前のまつげに全力投球するのが、私たちの仕事の本質です。
特にアントスのお客様はゴールデン(超優良顧客様)ばかりですので、スタッフの感覚がマヒしてくるんですよね。
施術スキルは意識が上がれば自然に上がります、スタッフの行動が変わるから。。。

同じことを教えても、受け取る側の態勢が整っていなければ、思うような成果には結びつきません。
だから、常に本質的な話をし続けていくんですよね。
それが、スタッフの施術スキルを上げる近道だと考えます。

Point

  • 人は褒められることによって伸びるのではない。
  • 目の前のお客様に全身全霊で接し、目の前のまつげに全力投球するのが、仕事の本質。
  • 施術スキルは意識が上がれば自然に上がる。
  • 小さなサロンの経営者は、常に本質的な話をし続けていく、それが、スタッフの施術スキルを上げる近道となる。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
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