ブランディングしたい

自店の得意な分野を早く見つけて磨き上げ、
得意な分野を好んでくださりそうな方に、早く知ってもらうこと。
モタモタしていると、あっという間に新しいステージに上がる機会を失い、今までの場所で、
さらに価格競争で喘いでいくという状況に陥ります。
これからどうしようかと思案しているサロンには、
リブランディングしやすい時代。
根幹となるスタイル「っぽいね」「らしいね」を作っていきましょう。


普通の感覚が邪魔になる

普通の感覚って、マーケティングをする上ではとても大切ですが、
ブランディング戦略を立てるときには、結構ジャマになるんじゃないでしょうか。
今はサロンを開業する前に、ブランディング構築をしっかりやる方も多くなっていますよね。
ビジネス書を読んだり、ネットで検索したり、セミナーに参加したり、先輩サロンオーナーに話を聞いたり、いろんな方法で情報収集できます。
これから起業される方や、方向性を変えていきたい方からのご相談を聞いていると、他の人の失敗したことはやらない、成功したことをやろうとされる傾向があると感じます。
確かに、間違いではないですよね。
人の言うことに耳を傾けるのは重要ですが、その人とは能力も思考も違うわけですから、「なぜダメだと思うのか」や「なぜダメだったのか」を聞いて、判断することが必要です。
また、他人が成功したことを自分がやっても、大抵は成功しないということも知っておくといいじゃんないかと思います。

人ができないことにチャンスがあり、人ができない場所に参入の余地があります。
アントスを立ち上げる際に、また当時珍しかった下まつげのエクステ施術や、下まつげへのパーマ施術(今でも珍しいみたいですね)、
安いコンデジで撮るまつげフォトも、誰もが「そんなのムリ」だと言いました。
【まつげフォト講座】 も開講して8年目を迎えますが、「コンデジを買ったのはサロンをオープンするからで、
それまではカメラなど一切興味がなく、写るんですで撮っては現像にも出さず、その辺に投げているような状態だった」と言うと、みなさんびっくりされます。
もともとカメラの知識があるから、まつげが撮れると思っていらっしゃる方が多いですが、とんでもないです。
今でも「カメラが趣味」と思っている方がいらっしゃいますが、私には趣味がありません。
カメラは仕事で必要だから、買うし、撮っています。
また、下まつげへのエクステやパーマも「それはどこで習ったのですか」とよく聞かれますが、私が最初に習った方法は全く違う方法での施術です。
エクステは、左手で下まぶたを引っ張って、右手でつける荒技です現在行っている下まつげエクステや下まつげパーマの施術は、アントスのオリジナル技法です。
他のサロンがスピードや効率を追求している間に、せっせせっせと下まつげの施術を行ってきた集大成です。
「こういうまぶたの人に下まつげエクステをつけると〇〇な結果になる」
「このグルー(接着剤)を使ったら、3週間後は〇〇になる」
「下まつげエクステをつけ続けても、まつげを減らさない美容液は〇〇がいい」
「下まつげにパーマをかけると、上まつげのエクステやパーマの持ちがよくなる」
「下まつげパーマを定期的にかけ続けると、逆まつげが緩和される場合がある」・・・
ずっとやっているといろんなことが分かってきます。
また、立ち上げ当時から、デザインを前面に押し出して来ましたので、昔からのお客様は、ご自身の目にどんな種類のエクステをつけたらどうなるのか、
どんなカールロッドで施術を行ったら仕上がりはどうなるのか、技術者顔負けの知識をお持ちの方がアントスには多いです。
デザインも、下まつげの施術同様、効率化とはかけはなれています。
効率化は大切ですが、同時に失うものも大きいですから、常に秤にかけていかなければなりませんね。
また、ここ数年は、明らかに一重まぶたや左右差、逆まつげなどのコンプレックス解消のためにご来店されるお客様が増えました。
デザイン性の打ち出し方も、「似合うデザインの追求をしたい」というより、「長年のコンプレックスを解消したい」という具体的なご要望が多くなりました。
特に、20歳前後の若年層のお客様のコンプレックス解消に対する情熱は素晴らしいですね。
お店選びを行う際に、お客様のコンプレックスをどう解消できるのかをきっちりブランディングできることが求められています。
ですが、いざ、ブランディングしようとしたときに、整理するものや特化するものがなかったりするのはよくあることです。
どうといって特徴がないということも、まだメニューが認知されていなければ、「〇〇(地区名)では当店だけ」など、ブランディングになりえるかもしれませんが、小さなサロンに普通はいらないんじゃないかと思います。

小さなサロンだからこそ、普通でないことができるし、そういう感覚がジャマになってしまうことが多いのではないかと思います。
普通だと思うことはメジャーなものが多いから、小さなサロンはメジャーなものを追求した段階で敗北、と言ったら言い過ぎでしょうか。
ボリュームラッシュは既にメジャーなメニューですが、一般的なボリュームラッシュと自店のそれとは何が違うのかがお客様にとって明確にならなければ、シングルに比べて価格が高い分、オーダーされにくくなります。
オーダーされなければ価格を下げる、これでは、シングルの二の舞になりますよね。
「普通にできる」ではなく、
「ものすごく綺麗にできる」(技術力)、
「ものすごくスピーディーにできる」(技術力)、
「ものすごく持ちがいい」(技術力)、
「ものすごくデザインが豊富にある」(デザイン力)、
「ものすごく似合わせができる」(カウンセリング力)、
「他のメニュー(まつげパーマなど)との組み合わせが多様に可能」(カウンセリング力・技術力・デザイン力)
などがあればあるほど、他店との差別化が明確になり、価格競争にも巻き込まれません。
今挙げたようなことは、スタッフ数が多い多店舗展開しているサロンで、統一することは非常に難しいことです。
小さなサロンだからこそできる「普通ではないこと」の追求の先に、安定経営はあります。

Point

  • 人ができないことにチャンスがあり、人ができない場所に参入の余地がある。
  • お客様のコンプレックスをどう解消できるのかをきっちりブランディングできることが求められている。
  • 普通だと思うことはメジャーなものが多く、小さなサロンはメジャーなものを追求した段階で敗北する。
  • 小さなサロンだからこそできる「普通ではないこと」の追求の先に、安定経営がある。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
・販促や経営を中心に学びたい方
・オーナーとしてサロンを立ち上げたい方その他のコースはこちら

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「っぽいね」「らしいね」を作ること

女性らしい美しさを追求して行くと、男性にはない流線を描くような丸みであることに気付きます。
ですから、お顔が直線的な方には、丸みのあるメイクを施すと女性らしさが加わり、逆に、目も鼻も口も丸い方には、やや直線的なメイクでバランスを取ることも必要です。
街中で、まつげエクステをつけている女性を見ると、「そのカールは似合っていないな~ かえって丸い鼻が目立っちゃう・・・」「もっと○○にすると、上品さが加わって、年齢が武器になるのに・・・」と勝手に観察してしまいます。
お客様がご自身のお顔を見る際には、正面からが圧倒的に多いです。
ですが、私たちがお客様にまつげエクステの施術をするときには、お顔の上から目を閉じた状態です。
開眼したときのデザインが予測でき、その予測通りの施術ができるようになると、やっと半人前ですが、他人が自分の顔を見るときは、正面や閉眼の状態だけではありませんよね。
斜めや横から見た時にも、自然で美しいデザインが作れるようになると、一人前の仕事ができるようになり、お客様はご家庭や職場、お友達などから褒められている回数がぐんと増えます。
結果、そのお客様からの信頼度が増し、大切なご家族やご友人をご紹介くださることが増えて行きます。
美意識の高いお客様は、同じ価値観をお持ちの方をご紹介くださいます。
少しずつ顧客層が安定し、「あそこのサロンは他とは違う」という口コミが静かに流れ、地域に根付き、結果、地元の名店になっていきます。
デザインはそのサロンの顔のようなものです。
お洋服を買うときに、「あそこの洋服っぽいね」「○○らしい感じね」という印象を抱くように、まつげサロンも、「っぽいね」「らしいね」と思ってもらえるような王道デザインがあると、ファンを増やしやすくなります。

例えば、ネイルサロンに行ったときに、「特に担当は誰でもいいですよ」とお任せできたりするのは、技術的なことはもちろんですが、「っぽいね」「らしいね」というデザイン的なセンスが全スタッフに浸透しているからです。
忙しかった夏が過ぎ、新規のお客様が続々とリピートされる時期になりましたね9~10月で夏の結果があらかた出ます。
旬のデザインを取り入れながらも、根幹となる「っぽいね」「らしいね」が作れるといいですね。
わがアントスも、ボリュームラッシュ、フラットラッシュ、上下カール、もちろん、王道のクラシックスタイル、どこを取っても、金太郎飴のように、「アントスっぽいね」、「アントスらしいね」と言われるようなスタイルになっているといいなと思います。

Point

  • 正面だけでなく斜めや横から見た時にも、自然で美しいデザインが作れるようになると、一人前の仕事ができるようになり、お客様はご家庭や職場、お友達などから褒められている回数がぐんと増える。
  • その結果、そのお客様からの信頼度が増し、大切なご家族やご友人をご紹介くださることが増えて行く、美意識の高いお客様は、同じ価値観をお持ちの方をご紹介してくれる。
  • その積み重ねで少しずつ顧客層が安定し、「あそこのサロンは他とは違う」という口コミが静かに流れ、地域に根付き、結果、地元の名店になっていく。
  • 「っぽいね」「らしいね」と思ってもらえるような王道デザインがあると、ファンを増やしやすくなる。
  • デザイン的なセンスが全スタッフに浸透していると「っぽいね」「らしいね」と思ってもらえるような王道デザインが作り出せる。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
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「悩みの的確解決」こそリピートされる本質

そこに行かないと手に入らない価値があれば、自然にお客様や生徒さんは足を運んでくれます。
「場所が悪いから」、「景気が悪いから」、「業界不振だから」など、できない理由をあげたらキリがありませんよね。
  
ですが、場所も、景気も、業界も、何もかも悪くても、おかまいなしに人が集まっているサロンやスクールはあります。
「集めようとしなくても集まってしまう」
ブランディング構築がきちんと機能していれば、小さなサロンやスクールだったら十分やっていけます。
ええ、構築がしっかりしていて、きちんと機能していれば、です。
通商産業省によると年間約2万件、毎日55件のお店がクローズになっているそうです。
 
起業するのは簡単ですが、経営し続けるのは大変な時代ですね。
ですが、地方の小さなサロンやスクールが経営し続けるには、そんなにたくさんのお客様や生徒さんは必要ありません。
リピートされる本質は、どんな時代にも、どんな業種にも、「行かざるを得ない状況」が必ずありますので、それをどこよりも早く見つけ、形にし、見つけてもらうことです。
大手がモタモタしている間に、さくっと作ってしまえるのが、小さなサロンやスクールのいいところです。
まつげで言うと、まつげが減っても、どうしてもエクステを止められない方がいらっしゃいますが、止められない代わりにお店を替えて続ける選択をされます。
お店替えで来られたお客様にどういう経緯でたどり着いたのかをお聞きすると、自店の進む方向性や磨くべきポイントも見えてきます。
また、まつげカールは手術する前に、試したい美容施術として、選ぶ方が少なからずいます。
「ただ均一に上げる」だけの施術ではなく、まつげの悩みに応じた施術ができることが重要になります。
そう、髪で言えば、縮毛矯正やかつらのような感じでしょうか。
他店では手に負えなかった剛毛逆まつげの方などは想像以上に多いものです。
結局のところ、まつげ美容はコンプレックスビジネスであり、的確に悩みを解決してくれるサロンであるかどうかが勝敗の分かれ目だと考えています。
「少ない」「短い」「下向き」「逆まつげ」だけでなく、「太い」「長い」「上向き」なども悩みであるお客様にも対応できると、一気にお客様は増えます。
そう、胸が小さいだけが悩みではなく、大きい人もそれなりの悩みがあるというのと同じです。
大きな胸の人がかっこよく洋服を着ようと思うと、ある程度洋服が限定されてしまいますが、そういうお洋服ばかり集めたセレクトショップだったら、大きな胸の人は自然に集まるようになります。
小さな胸の人はパットを入れればいいですが、巨乳の人は押さえつけるのも限界がありますものね。
アントスでは、数年前から、うらやましい「巨乳=剛毛まつげ」のお客様が増えました。
ええ、どこにも行くところがないからリピートしてくださっています。
剛毛だったり、逆まつげだったり、というのは、もはやコンプレックスでも何でもないですよ。
まつげが生えている限り、できるおしゃれはたくさんあります。
お住まいをお聞きすると、施術時間より移動時間の方が長いお客様が多くなり、美しい状態が1日でも長く持つような施術を追求していく必要性を感じています。

Point

  • そこに行かないと手に入らない価値を作れれば自然に人は集まってくる。
  • リピートされる本質は、どんな時代にも、どんな業種にも「行かざるを得ない状況」を作ること。
  • お店替えで来られたお客様にどういう経緯でたどり着いたのかをお聞きすると、自店の進む方向性や磨くべきポイントも見えくる。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
・販促や経営を中心に学びたい方
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サロンの信念

小さなサロンを経営していくときに、差別化されている点をはっきりとさせ、アピールしていくことはとても大切です。
当たり前のことなんですが、「明確な差別化」となると、意外と難しいんですよね。
「その差別化、いい!」とマネするサロンは後を絶たないでしょうし、すぐマネできる差別化は差別化でもなんでもないし、
結局、差別化だと思っていたのは経営者だけで、お客様からは差別化だと認識されていなかったりします。
また、新技術や新商品を取り入れたり、まずまずの販促写真が撮れるようになったりしたのに、なぜか人が集まらないのは、お客様の目がどんどん肥えてきているからということもあります。
残念ながら、それだけで差別化とするのは、難しい世の中になっていますね。
お客様は、よりなりたい自分を追求してサロンを吟味しますし、生徒さんはどうせ習うのなら、習得後の結果がより明確なスクールや教室に行くようになります。
  
市場が成熟すれば当然そうなりますよね。
アントスも、オープン当初から比べると、東京・神奈川・千葉・栃木・茨城・群馬・長野・新潟など、埼玉以外の遠いところからお客様が起こしになることが珍しくなくなりました。
特に、40代以上のお客様が増えています。
HPやサロンブログ、お店の看板などに、「40代以上限定」とか、「アラフォー以上大歓迎」とか、書いているわけではないですよ。
ですが、見つけてくださいます。
記事タイトルにあるように、サロンの価値を表すキーワードを明確にしているからであり、それに共感してくださる方が40代以上に多いということなのでしょう。
市場の成熟に伴い、サロンを進化させていくために、どうしようかと考える方も出てくるのでしょう。
スタッフ数名の小さなサロンの売上構成を考える際に、基準とするものがお客様単価ではなく、お客様数にしてしまうのは危険です。
  
私たちの商品は施術ですし、ネイルやヘアのように、誰かがヘルプで入ってくれるわけではなく、ひとりの施術者がひとりのお客様につくというスタイルは変わりません。
1日に施術できる人数は決まっていますから、たくさんのお客様をさばかないと売上がキープできない値段設定にすると、身動きが取れなくなってきます。
考えている以上に、もっと自分やサロンの価値はあります。
見つけられていないだけか、過小評価しすぎなのかもしれませんね。
結局、目に見える現象だけを差別化とすると、すぐにマネされます。
これを差別化とは言わない。
お客様の感情に訴求していく差別化を行うと、これをマネするのは非常に難しい。
自分やサロンの価値を表す言葉を書き出してみたり、近しい人に聞いてみるのもいいですね。
  
お客様や生徒さんにより分かりやすく、より訴求効果のあるサロンやスクールにしていくためには、分かりやすく訴えかけてくるキーワードを探してみることからです。
 
人の感情に訴求するなんて抽象的ですが、人対人のビジネスである以上、避けて通れないですね。
差別化は決して、料金システムやサロンの内装や、技術やデザインなどではありません。
これらを通して「サロンの信念」を感じるかどうか、それに共感できるかどうかなんじゃないですかね。

Point

  • すぐマネできる差別化は差別化でもなんでもない。
  • スタッフ数名の小さなサロンの売上構成を考える際に、基準とするものがお客様単価ではなく、お客様数にしてしまうのは危険。
  • お客様の感情に訴求していく差別化を行う。
  • 大事なのは、差別化を通して「サロンの信念」を感じてもらえるか、共感してもらえるか。
もっと詳しく学びたい方は、こちらをご覧ください。 マネジメントコース・技術者としての経験があり、これから独立起業を考えている方
・販促や経営を中心に学びたい方
・オーナーとしてサロンを立ち上げたい方その他のコースはこちら

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