法人かどうかに関わらず、美容サロンは受給できる助成金がたくさんあります。
経営者として、助成金に強い有能な社労士の先生をサロンのブレーンになっていただくと、本来の経営者としての仕事に専念できます。
助成金受給は申請のための準備が大変ですが、プロの力をお借りしながら一気に進めていきましょう。
美容サロンに適したキャリアアップ助成金
スタッフを育成するのは時間とお金と労力がかかります。特に地方になると人口が少ないだけでなく、未経験者を雇用することが多くなりますので、スタッフを一人雇うだけでも大変です。これはまつげサロンだけでなく、美容室も、エステティックサロンも、ネイルサロンも同様ですね。そんな経営者に強い味方なのが助成金です。
いろんな助成金がありますが、このキャリアアップ助成金は、美容室や美容サロンにとても適していますので、ぜひ申請をお勧めいたします。ただし、就業規則がなかったり、雇用保険に加入していなかったりなど、助成するに値しないと判断されてしまうような労働環境だと申請はできません。
また、助成金は申請してから受給できるまでに時間がかかりますので、その間に内容が変更になることがあります。お近くのハローワークで確認されるといいですね。つい先日も、弊社の顧問社労士が「正規雇用転換すると助成金が●万円に増えますよ~」とお知らせをしてくれました。
人材育成に関する助成金は多くの美容室や美容サロンが対象になります。雇用保険すら入っていない美容室はずいぶんと少なくなってきたと思いますが、スタッフの人数が常時10人を超えていないから、就業規則はネットでダウンロードしたものでしのいでいるというオーナーもいるでしょう。助成金申請には単なる就業規則の作成だけでなく、それに対応したものが必要になります。
施術スキルの習得を行わなければならない美容サロンにぴったりのキャリアアップ助成金。ネットでも見られますし、意味がよく分からなければ、地域のハローワークでお問い合わせされるといいですね。社労士はお金がかかりますが、ハローワークは無料です。転属などで担当が変わることがよくありますが、いつでも、なんでも聞ける人をひとり作っておくといいですね。
- 助成金申請には対応した就業規則の作成が必要になる。
- キャリアアップ助成金は、施術スキルの習得が必要な美容サロンにぴったり。
- 地域のハローワーク内で相談できる人を作っておく。
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補助金40万円が受給できました
遅まきながら(お恥ずかしながら)、サロンにポスレジなるものを導入しました。それまでは、レジからPCに流れるその先はエクセルだったので、簡単な売上管理はできても、顧客様おひとりずつの売上分析や嗜好、在庫管理をレジで一括管理を行うことができず、ほぼ手計算でやっていました。
アントスはまつげエクステ、まつげカール、まつげケアメニューの3本柱がある「まつげ専門店」ですので、小さいサロンながら商材の数がすごいのです。エクステだけでも、シングル以外に、ボリュームラッシュや下まつげのサイズを各種取り揃えています。
まつげカールも「おそらくうち以上にロッドの数があるサロンはないでしょう」と思うくらいの種類のロッドがあります。トリートメント剤もしかりです。それに加えて、まつげ美容液やクレンジング剤、マスカラ、化粧水、オイル、酵素ドリンク、などの健康食品、ヘアケア商品などが多種類ずつありますので、それはそれは、在庫管理が一般的なまつエクサロンに比べて面倒くさいのです。
多くのポスレジは、顧客管理はできても在庫管理ができないことが多かったのですが、展示会で出会ったポスレジは在庫管理まで一括管理できるのものだったので、アントスにはぴったりだったのです。ご存じのように、ポスレジは結構な金額がしますので、最初は「う~ん」と言う感じでしたが、年末ということもあり、かなりの御値引きをしていただき、補助金の後押しもあり、長年の念願だったポスレジを導入することができました。
スタッフはスタッフの、経営者は経営者の、本来の業務に集中できる時間が増えると、売上だけでなく、サロン全体の士気が上がるのがいいですね。
私が今回利用したのは軽減税率対策補助金です。補助金や助成金は融資とは違って、どちらも国や地方公共団体から受け取ることのできる返済不要なお金です。
私たちがスタッフ育成などに活用できる助成金は、国や地方公共団体が示す受給要件に満たしている場合は、原則としてどのサロンでも受け取ることができるお金なのに対し(そうは言っても、結構ハードル高いですが)、補助金は申請を出しても受給できない場合があります。
自分で支給申請を行うことも可能ですが、キャリアアップ助成金などは社労士に、軽減税率補助金は購入するメーカー、もしくは代理店におまかせするといいですね。今回、もし補助金が受給できなかった場合は、メーカーから40万円を支払ってもらう契約を行っていましたが、社労士以外の人にこのような手続きをしていただくことが初めてだったので、受給できてほっといたしました。
今年2017年はアントスも10年目ですので、業務の簡略化を行い、スタッフの負担を少なくし、ワークライフバランスへの取り組みを行っています。そのひとつがポスレジの導入でした。事務作業が大幅になくなり、戦略が立てやすくなり、今までのエクセルから比べると雲泥の差です。
その他、今年は助成金などを3回受給できる予定です。小さなサロンにこそ必要な助成金や補助金です。みなさまのサロン経営にも役立てられるといいですね。
- キャリアアップ助成金などは社労士に、軽減税率補助金はメーカーもしくは代理店におまかせするとよい。
- 助成金や補助金は業務の簡略化、スタッフの負担軽減など小さなサロンにこそ必要。
- 本来の業務に集中できると、売上のみならず、サロン全体の士気が上がる。
・販促や経営を中心に学びたい方
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助成金受給者も、指導者も、
美容師免許が必要です
生徒様や知り合いの今期の美容師国家試験の合格報告もひと通り終わり、周りでどんどん美容師免許取得者が増えていて、もう無免許で施術をしたり、スクール講師をしたりする人はずいぶんと少なくなっているのだろう、少なくとも私の周りではもういないだろうなと思っていたら、助成金担当の社労士の先生から、「助成金の申請には新たに美容師免許のコピーが必要になりました」との連絡が入りました。
聞けば、助成金支給申請の段階で、該当者が無免許であることが分かったサロンがあり、申請時に美容師免許のコピーを提出するようになったそうです。思わず、「ええ~っ!」と言ってしまいました。大宮ハローワーク管轄で、「無免許者を雇うまつげサロンがまだあることに仰天」に加え、さらに「助成金までもらおう」という行動に衝撃を受けました。
管轄のハロワークによって厳しさが違いますが、アントスのある大宮では、スタッフの指導者である私の略歴書と美容師免許のコピーの提出が求められ、担当者がサロンまで見に来ました。大切な労働保険を使わせていただくわけですから、当然ですよね。
美容師免許は。通信で取るとなると3年かかりますが、毎日学校に通うわけではありませんから、あっという間です。美容師免許さえあれば、日本ではどんな美容施術も行うことができるし、更新制でもないので、1度取れば死ぬまで永久不滅です。
今は人生100年時代で、70才くらいまでは働く前提で人生設計を考えていた方がいいと思います。そんな年まで働ける場所があるわけがない」という声が聞こえてきそうですが、さらに高齢化するこれからの社会で新たなニーズがあると予測しています。美容師免許を取ればいろんな可能性が広がりますから、何才からでも取ることをお勧めいたします。
そういえば、アントスの顧問社労士は結構シビアなので、エステティックサロンは絶対に担当しないそうです。なぜならば、首から上の施術は美容師免許が必要なので、エステティックの首から上の施術は美容師法に抵触するからです。美容師免許があれば、まつげも、眉も、メイクも、ヘアも、エステティックも、美容の範囲であれば施術可能、プラス、スタッフやスクールの生徒指導も可能です。
スタッフ育成の際の助成金受給も対象が大幅に広がりますし、ご自身やサロンの将来の可能性も広がります。今までのように、美容師免許がなくても、「スタッフの指導はできる」、「スクールで教えることはできる」というわけにはいきませんから、迷っているのでしたら、ぜひ美容学校へ。
- 助成金の申請には美容師免許のコピーが必要になりました。
- 人生100年時代を見据えて長く働いていくために、美容師免許取得は有利である。
- 美容師免許があれば美容施術やスタッフやスクールの生徒指導が可能だけでなく、スタッフ育成の際の助成金受給も対象が大幅に広がる。
・販促や経営を中心に学びたい方
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