【ブランディング】強みが活かせる土俵に上がる
「巷で流行っているから」「他店が成功しているから」という理由で、新しいメニューを導入しても思うような結果が出せないことはままあります。サロンの経営者も、立地も、そこで働くスタッフも、お客様層も全て違うから当然ですよね。
サロンの健全経営ができるかどうかは、「サロンの得意分野やメニューで勝負をする」に大きく関係します。「自分のサロンを持ちたい」という夢を追いかけ、実現し、経営し続けていくためには、スタッフとして働いているときに「これだけは絶対に誰にも負けない」という分野を持つことです。
特に、まつげ業界はまつエクバブルから10年を過ぎ、サロン数が多くなり、都心部では飽和状態と言っても過言ではありません。まつげエクステがメニューにあるだけでお客様が来られる時代はとうに終わっていますので、たくさんのサロンの中から自店を見つけてもらうためには、明確な差別化が必要です。
サロンは大きく2つのスタイルに分けられます。料金設定やメニューの数を抑えて回転率重視にしていくか、高めの料金と豊富なメニューにしてひとりのお客様にじっくり向き合うスタイルにするかです。これはまつげ業界に限ったことではなく、どの業界にも言えることです。
どちらのスタイルが良い悪いというのではなく、自分自身の強みを生かせる方を選ぶことが成功への近道です。施術スピードが速く、朝から晩まで同じように施術に集中ができる方は、回転を効かせる経営スタイルができますので、お客様ひとり当たりの予約枠が短くて済みます。忙しいお客様から「サクッと綺麗にしてくれる店でありがたい」と重宝がられます。1日にこなせる施術人数が多いので、短期間で施術スキルを上げていくことが可能です。また、予約の変更やキャンセルが出ても、予約枠が30分〜1時間と短いので、1日の売上へのダメージが小さくて済みます。
一方、ひとりのお客様にじっくりと向き合うスタイルは、どのようなお悩みやご要望にも応えられるような豊富なメニューと技術力、カウンセリングや接客スキル、提案力が武器となります。こだわりの強い方や深くて複雑なお悩みをお持ちのお客様は、時間と費用がかかるのを承知の上でご来店されるだけでなく、よほどのことがない限り通い続ける前提でお店選びをされます。お客様単価やリピート率が高いため、たくさんのお客様数が必要ないので、広告費が少なくて済むだけでなく、体力の消耗がなく、閑散期や繁忙期の差も少なくて済みます。
現在、スタッフとして働いている方は、ご自身の適性や強みをしっかり見極め、顧客となってくださっている方の分析を行うことをお勧めいたします。同時に、雇われている身分のうちに、苦手分野の完全習得を目指し、商品である技術力に1ミリの不安もない状態にしておくことです。技術力ができ上がったら、スタッフ育成や集客、経営などにも参画できる環境に身を置くと、より独立後に失敗するリスクが少なくなります。
すでに、サロンを経営されている方は、再度強みの洗い出しと最強と呼べるところまで強み分野を磨き上げることです。「逆まつげの施術なら負けない」「提案力には絶対の自信がある」「お客様単価の上げ方ならおまかせ」など、「技術力」「接客力」「提案力(カウンセリング力」などに分けて、分析し、パワーアップさせていくといいですね。
同時に、弱みは徹底的に排除していくことです。弱い部分では絶対に土俵に上がらないこと。これはビジネスの基本です。「ボリュームラッシュ やまつ毛パーマの完全習得までいけない」と判断したら、即撤退もありですし、そもそも参入しないというのもありです。
その分、強みを最大限に活かして、時間対効率を最大限に挙げられる技術力を磨き続けていき、それを要望されるお客様に常に自店を見つけてもらえ続けるような集客を行なっていくと、大きく経営が傾いてしまうことはありません。
もちろん、「まつげパーマを導入したけどクレームが多くてやめた」とか、「ボリュームラッシュをするとまつげが減るから導入しない」などという理由での撤退では、売れるメニューづくりはおろか、自店の強みの発掘からは遠い話になってしまいます。
価格競争に飲み込まれず、常に「ライバルは去年の自店」であり続けるためには、自店のお客様としっかり向き合い、喜んでいただけるメニューづくりに心血を注ぎ、ブランディングに成功することが重要ですね。
埼玉県さいたま市大宮駅東口徒歩2分 まつげエクステ&カールのスクール「アントス・インスティテュート」でした。
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