【ブランディング】店側の語りが許されるとき
お客様に、価格にふさわしい価値があるかないかを瞬時に判断してもらうために、大抵のサロンでこだわりを掲げますよね。語る際に気をつけなければならないのは、「お客様から望まれるメリット」であるということです。
「望まれるメリット」でなく、「サロン側が勝手に推測した勘違いのメリット」だと、どれだけ熱く語っても人が集まらない、定着しないという結果になってしまいます。これって、意外に難しいんですよね。
判断材料が少な過ぎるのが原因で、選ばれないこともありますし、「望まれるメリット」が時代と共に変わっていくために、既にメリットでなくなっている場合もあります(汗)。まつげもサロンのオープン当初から考えると、お客様から望まれることがずいぶん変わってきましたと感じます。
もちろん、変わらない部分もありますが、望まれるメリットとサロンのコンセプトをどう一致させるかが勝ち残りの鍵なんですよね。日々、お客様から教えていただいているという感じですね。
サロン側が「うちはコレができます」と言っても、お客様にできることを望まれていなければ人は集まりません。「できること」と「今望まれていること」がマッチしたことのみ、サロン側の語りが許され、ウザがられずに聞いていただけます。結果、集まってくださる方々がお客様になってくださるわけです。
先日、温泉に行きましたが、去年泊まった温泉もとてもよかった。割引券ももらったし、もう1度行こうかなとちらりと思いましたが、やっぱり違う温泉を選んだんですよね。誰だって、美味しくてこだわりのあるものを食べたいし、素敵なところに泊まりたい。でも、今、「宿ができること」と「私たちが望んでいること」がマッチしていないと、「次は別のところに泊ってみたい」になります。
食事や旅行に行って、「こだわり」の部分を見るととても勉強になります。経営者にならなくても、会社員として会社の戦力になりたいのでしたら、流行っている商品や店舗の分析はもちろん、それが継続して行えている場合、どんな風に変わってきているのかも見てみるといいですね。
昨年まで、富士フィルムのCMに聖子ちゃんが出ていましたが、「サクラカラーは富士より上だったのに」といつも思い出していました。私の小さい頃のことなので、ずいぶん前の話ですが、その後コニカミノルタになってしまって、今はそれすらないですものね。
フィルムカメラなんて、今の子供たちは知らないでしょうから、もしかして、富士フィルムと言うと化粧品の「アスタリフト」だと思うかもしれませんね。お客様が望まれている化粧品だから今も存在し続けているのでしょうが、フィルムに使うテクノロジーが化粧品に応用できるなんて、よくそんなこと思いついきましたよね。
それを言うなら、化粧品やサプリメントで有名なDHCですよね。大学の翻訳の仕事で創業した会社で、ダイガクホンヤクセンターの略がDHCなんてびっくりですよね。語りが許されるのって、今支持されているということも大切ですが、ひとつだけでなくふたつ以上の何かを持っていたり、汎用させるスキルや新分野の開拓力を持っていることも含まれるのでしょうね。
常に語れる自分であり、お店であり、スクールでありたいなと考えます。
埼玉県さいたま市大宮駅東口徒歩2分 まつげ&眉のスクール「アントス・インスティテュート」でした。
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