【カウンセリング】まつげパーマのリスク説明
エクステやカールの施術を行う際に、どの程度まつげが見えた方がいいのかの決定は、お客様も私たち施術者も、一番気になるところだと思います。
まつげカールは、エクステ同様、目の形や目と眉の距離、顔全体の中の目の位置などを考慮して、まつげを上げる度合いやカール感を決めると、失敗がありません。考慮せず、お客様がお好きなデザインを選ばれる場合は、必ずリスク説明を行う必要があります。
「しっかり上げて欲しい」とご要望されるお客様の目の位置が顔の上部にある場合、また、「緩めのカール感で」とオーダーされたお客様の目尻のまつげが上下で絡んでいる場合、どのようなリスク説明が必要でしょうか。
スクール併設サロン「アントス」に来られるまつげカールのお客様の多くは、前店でリスク説明を受けていない方がほとんどです。
先述した、目が顔の上部に位置するお客様がしっかりまつげを上げると、さらに目が上部に位置しているように見えてしまい、目と口の距離が長くなり、嫌な言い方をすれば、まつげパーマかけたことによって顔が間延びしたような印象になります。結果として、「まつげはしっかり上がったけど、なんだか私には似合わない。だけど、その理由は明確には分からない。もっとデザインが色々とできるお店にかえてみよう。」ということが起こるのです。
また、上下のまつげの目尻が絡んでいるお客様を緩めのカール感で仕上げると、目尻のまつげが上下で絡んでしまい、その部分だけ早くカールがとれてしまったような感じになる可能性が出てきます。「あの店のカールは持ちが悪い。目尻のパーマがすぐに取れてしまった。持ちがいいサロンを探してみよう。」ということが起こってきます。
事実、お店替えで来られた新規のお客様に、サロンを替えるに至った原因をお聞きすると、その多くがリスク説明ができていないことによるものなのです。デザイン決定を経験と知識の浅いお客様任せにし過ぎなのです。
さらに、お客様の来店頻度によって、デザインのご提案も違ってきます。次回いつパーマをかけるか分からないお客様が「根元からバッチリまつげを上げたい」というご要望があった場合、どのようにリスク説明をしたらよいでしょうか。
毎日まつげは数本ずつ生え替わっていきますが、生え替わったまつげにパーマはかかっていませんので、下向きの状態で生えてきます。その方の毛周期にも寄りますが、3週間後には、約半分のまつげが生え替わってしまう可能性があります。生え替わっていないまつげは上を向いたままですので、両者のまつげの角度のギャップが大きく、バラついた感じに見えてしまいます。
美意識の高いお客様は、バラついたまつげにマスカラが綺麗に塗れなくなってしまうことにストレスを感じたり、ダメージリスクを回避したいお客様は「パーマが取れかかってビューラーをしたいけど、パーマをかけたまつげにはビューラーはしない方がいい。でも、このばらつきをなんとかしたい。」と思われるでしょう。「もしかしたら、こんなに早くバラバラまつげになるなんて、腕が悪いのかしら。」などと思われてしまうかもしれません。
せっかくたくさんのお店の中から自店を選んできてくださったのに、このような結果になってしまっては本当に残念ですよね。カウンセリングでのリスクヘッジは非常に重要です。これで、お客様満足度や期待度はかなり変わってきます。これからの人口減少に伴い、ひとりでも多くのお客様を顧客にしていくために、磨いておきたいスキルです。
埼玉県さいたま市大宮駅東口徒歩2分 まつげエクステ&パーマのスクール「アントス・インスティテュート」でした。
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