【ブランディング】眉スタイリングの可能性
併設サロンアントスでは、まつげと眉の同時施術がスタンダードです。眉はティントスタイリングにされるお客様がほぼ100%、まつげは上下パーマ、もしくはボリュームラッシュ300本かフラットラッシュ120本に、リフトアップ&エクステをプラスされる方が大半です。アントスのある市場はまつげサロンの激戦区ですが、まつげと眉が同時にできる専門店はほぼ皆無です。眉メニューをリリースして1年以上経過しても競合店が増えないのは、徹底したブランディング戦略が功を奏したのだと予測します。
こんにちは。アントス・インスティテュート校長の中島です。併設サロンアントスで眉メニューをリリースして1年以上が経過しますが、予測以上の成果になり、驚いています。たくさんのお客様の施術を行ってきて、眉スタイリング潜在市場の計り知れない大きさとまつげとは違ったお客様層に新鮮さを感じています。
アイリストとして、眉の施術をするのは本当に楽しいです。アイリストなら誰もがそうでしょうが、新しい技術を覚えると、自分の中の職人気質が全開になって、どんどんマニアックになっていきます(笑)。深掘りしていくと、自然に穴自体の間口が広くなっていくのを実感できます。
点の知識だったことがどんどん線になり、面になっていく中で、自分の美的感覚を信じて、感覚的に行っていたことが次から次へと確信に変わっていきます。骨格や皮膚、毛髪についても深掘りしていくと、思い当たることがたくさんあって、そこに理論が加わって、また仮説を立てて実証して、の繰り返しで、自分自身がアイリストとしてさらに成長していけるのが本当に嬉しいのです。
ええ、今年55歳ですが、親子ほど歳の離れた若いスタッフたちに全然負ける気がしないです(笑)。スタッフにどんなふうに教えたら最短で習得できるかも、自分が実際にやってみて、成果に結びつけられた(顧客になってくださることが成果です)過程から、抽出していきました。まつげエクステやパーマのように、今あるまつげの中で勝負するのではなく、眉は切ったり、抜いたり、剃ったりして、形を整えてからメイクを施すので、まつげに比べて自由自在ですから、アイリストの力量で全く違う仕上がりになります。
だからこそ、まつげでは今一歩、力が発揮できなかったアイリストが、眉で十分に化けることができますし、逆のパターンもあります。まつげと眉は施術部位としては近いけど、実は全く異なる施術スキルを要しますので、両方ができるようになることで、汎用する力がさらに身につけられます。
また、眉とまつげはお客様層が異なりますので、まつげのみでは今まで拾えなかった層の方々が来てくださるようになります。「大変失礼ですが、眉よりまつげの方を先にお手入れされた方がいいのではないでしょうか」と、思わず助言してしまいそうな方が眉スタイリングで足繁く通ってくださります。また、「これ以上、どこが気になりますでしょうか?お手入れする場所は見当たりませんけど、もしかして、この数本の眉毛のために起こしになりました?(汗)」と言ってしまいそうなくらいの美意識の高いお客様が、眉スタイリングにはいらっしゃるのです。毎回、ビリビリの緊張感で整えて、鏡見せを行って、次回のご予約を入れていただけると、思わずホーッと息を吐き出してしまいます。
また、眉スタイリングは、アイリストを続けていく上で、避けて通れない「老眼問題」がまつげほど関係ないメニューですので、アイリストとして活躍できる寿命が長くなります。眉の剃毛や抜毛は老眼鏡をかけなければ難しい場合もありますが、まつげの比ではありません。目の疲れ方も全く違います。1日8時間、ボリュームラッシュに入った場合の疲れ方と眉スタイリングの場合とでは雲泥の差です。
もちろん、1時間当たりの売上はボリュームラッシュにかないませんので、疲れ方もそれ相応と言えばそれまでなのですが、眉メニューを導入してから感じるのは、まつげエクステしかないサロンのスタッフの消耗は激しいだろうなということです。「アイリストとして何歳までできるのだろうか」という不安は、20代でも感じているのではないかと想像します。自分自身がそうだったから。
地域でナンバーワンのサロンになるための方法は色々とありますが、まつげメニューを充実させると共に、眉メニューの導入を行い、まつげと眉の総合専門店としてリブランディングしていくのは、いろんな意味でメリットが大きいと考えます。
埼玉県さいたま市大宮駅東口徒歩2分 まつげ&眉のスクール「アントス・インスティテュート」でした。
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