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【施術スキル】ボリュームラッシュの行方

併設サロンアントスでは、短めのボリュームラッシュをリフトアップ&エクステ(下向きまつげをパーマなしで持ち上げながらエクステを装着する技法)でつけるお客様がとても多いです。下まつげもプラスすると、目を縁取るようなふさふさのまつげになり、取れていく時も、自まつげと長さが変わらないので違和感がありません。「持ちがいい」と言われるのは、単にまつげエクステがまつげにくっついている期間のみを指すのではなく、次回のリペアまでにエクステが不細工に飛び出たり、曲がったりせず、自然に薄くなっていくことで得られるお客様からの評価なのです。

 

 

こんにちは。アントス・インスティテュート代表の中島です。広告代理店やサイト運営会社の方とお話ししていると、業界の現状やこれからの方向性が見えてきますね。例えば、一時期話題になったボリュームラッシュに関してですが、都心やその近郊では、徐々に姿を消しつつあります。

 

 

アントス・インスティテュートのある埼玉県さいたま市大宮区でも、ボリュームラッシュができるサロンは非常に少ないのです。過去にはメニューのトップに並んでいたお店や鳴り物入りでボリュームラッシュ 専門店などもありましたが、今では専門店はなくなり、メニューのトップはフラットラッシュに代わっています。

 

 

私自身は、断然、ブラウングラデーションのボリュームラッシュ派です。併設サロンアントスのスタッフにエクステのリペアをしてもらえない時に、近隣で上手にボリュームラッシュをつけられるサロンはないかとしょっちゅう探すのですが、まだ見つけられていません。

 

 

そうこうしている内に、どんどんボリュームラッシュがメニューにあるお店がなくなり、フラットラッシュ一色に変わってしまったという感じです。アントスがフラットラッシュを導入した数年前は、まだまだフラットラッシュを作っているメーカーが少なく、商材が非常に高価だったため、アントスは大宮でフラットラッシュを取り扱っている唯一のサロンでした。

 

 

当時はフラットラッシュと言っても、エクステのヘビーユーザーでさえ知らない人が多かったのですが、今はセーブルやミンクなどは死語、フラットラッシュが定番という状況に変わってきました。世の中、変わるものですね。セーブルやミンクはこれ以上は下がらないというところまで値崩れしてしまっています。

 

 

ボリュームラッシュが思うほど根付かなかったのは、やはり、圧倒的に技術習得が困難であったということに尽きると思います。シングルラッシュとは別物と考えなければならないところを、今までの延長として考えてしまい、練習の量や質もシングルラッシュと同様に考え、挫折してしまったアイリストが多かったのだと予測します。

 

 

広告代理店の営業担当の方と話していると、ボリュームラッシュがサロンにきちんと根付いて成功しているのは、圧倒的に、オーナーが現役アイリストの小規模サロンが多いとのこと。もちろん、そうでないサロンもあるでしょうが、新しい技術をいち早く習得し、リーダーシップを発揮して売上を出し、スタッフに対して率先垂範できるのとそうでないのとでは、結果は雲泥の差が生まれるでしょう。

 

 

また、ボリュームラッシュの対象客が自店のお客様層に合致しているかどうかも、サロンの鉄板メニューになるかどうかに大きく関わってきます。ボリュームラッシュ を必要としない(好きか嫌いかは置いておいて)お客様、つまり、まつげに恵まれている方は、シングルラッシュで十分なのです。エクステの持ちも問題なければ、フラットラッシュでなくてもいいくらいです。

 

 

お客様の方も、割高なボリュームラッシュ より、安価なフラットラッシュで十分と考えれば、サロン側としては、わざわざ技術習得に困難を極めるようなボリュームラッシュに見切りをつけてしまっても仕方がないことです。

 

 

「ボリュームラッシュが自店のお客様層に合わない」

 

 

これが、ボリュームラッシュ ができるサロンが姿を消してしまった理由です。アントスでは、ボリュームラッシュが鉄板メニューとなっているのは、そもそも、「ボリュームラッシュは新しい技術だから取り入れてみよう」からスタートしていないからです。

 

 

アントスのお客様層を表すキーワードは、「一重まぶた」「奥二重まぶた」「逆まつげ」「左右非対称」「貧毛まつげ」「40代」「妊婦」「ブライダル」などが挙げられますが、これらを解決できるのがボリュームラッシュなのです。

 

 

ですから、導入する前は、欧米で流行っている黒々しいボリュームラッシュを見て、「鼻根が低く平たい顔族の日本人にコレはないわ」と思っていましたが、シングルラッシュではお客様の悩みを解決するのに限界があることを感じていましたので、自店のお客様に合うようにカスタマイズして導入することを決めたのです。

 

 

結果として、ボリュームラッシュ分の売上20%程がアップしました。「自まつげが多い人のような自然なボリュームラッシュ」がアントスのコンセプトですので、メインで使用するエクステの長さは 9〜10ミリと短めです。色味はブラックではなく、ダークブラウンやカーキブラウンをグラデーションにするのが主流です。

 

 

他サロンにはないオリジナリティのあるボリュームラッシュは、フラットラッシュがどんなに流行っても、それでは悩みを解決するに足りないので、お客様は選ばざるを得ないのです。「お客様がそのメニューを選ばざるを得ない」、これがメニューを鉄板化させる最大のファクターです。

 

 

さて、自店のお客様はどんな層でしょうか。ここを突き詰めていくと、どんなメニューを導入すると良いのかや他店との圧倒的な差異の打ち出し方が見えてきます。ボリュームラッシュは素晴らしい技術なので、鉄板化できずに終わってしまうのは非常にもったいないです。ぜひ、サロンのリブランディングの立役者として迎えてあげてください。

 

 

埼玉県さいたま市大宮駅東口徒歩2分 まつげ&眉のスクール「アントス・インスティテュート」でした。

 

 

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